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【第271号のテーマ】 経営者は要望者でなければならない
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今回も松下幸之助氏ネタです。
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経営者は要望者でなければならない
経営者である以上は、
「来年はこういうことをやろう」
「こういう品物をつくろう」
というように、常に要望者であらねばなりません。
その要望の弱いところでは人も育ちません。
しかし、非常にそれが適切で強いものだと、人が育ってくる。
そしてその要望を達成する働きをしてくれる。
すると、それをお得意先も喜んでくださる。
会社自体も発展するし、部下の社員も育成されるということで、
たいへん順調にいくわけです。
(昭和56年1月10日 松下電器経営方針発表会)
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要望が強い人、弱い人様々ですが、私が知っている経営者は確実に要望者です。
自分がやりたいことをやりたいがために起業した創業者ほど
要望が強いのはよく解ります。
相続した経営者は、先代を超えてやろうという要望が高いと
先代の部下だった人と衝突しやすくなります。
それを恐れて、要望を少なくすると会社は変わって行きません。
経営者は要望者ですから、 何を要望しても良いのですが、
私欲を要望すると社員は付いてきません。
正論を言い過ぎても社員は付いてきません。
要望が弱いと社員は無視をしがちです。
要望に魅力が無いと社員は本気になりません。
幸之助氏の言葉の行間に隠れている
要望される側の心を読み取らないと
社員は要望を達成する働きをしてくれません。
経営者に限らず、組織としての成果を上げる管理職は
「要望」をとても上手に伝え、上手にやらせます。
彼らに共通しているのは「要望」を
「会社要望」ではなく、
「チーム全体としての要望」にしていることです。
会社のためよりも、自分が所属するチームのためにやりたい、と
心理的安全性の高い状態を作っています。
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