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【第426号】 日本企業のスピードが遅い理由

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【第426号】 日本企業のスピードが遅い理由

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425号の続編になります。

425号で松下幸之助氏の

刻々と変化することへ迅速に対応しなさい

というお話しを引用してお伝えしました。

昭和と令和では、日々の暮らしのスピード感が全然違うと感じます。

この早いスピードは何が産み出しているのでしょうか?

車好きの私は「スピード=乗り物」となりますが

昭和も令和も移動手段のスピードはあまり変わりません。

高速道路の制限速度は多くの道路で100キロで、変わっていません。

一般道路ではMAX60キロです。こちらも変わっていません。

在来線や新幹線のスピードは運行や安全管理の進化によって、

多少は上がっていますが、1.5倍や2倍にはなっていません。

飛行機も連絡船やフェリーも同様です。

「乗り物」としては、劇的に進化しているのに、

スピードの変化は僅かです。

ドイツのアウドバーンは一部を除いて、速度制限がありません。

実際のアウトバーンを走った友人は、

ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェなどの高級車が

250km以上ですっ飛んで行くのにビックリしたそうです。

ドライバーはビジネスエグゼクティブが多く、

移動時間の短縮をお金で手に入れている、とのことです。

日本のエグゼクティブは、お金で手に入れているのは

グリーン車やビジネスクラスの「快適さ」です。

因みに、アウトバーンの計画は1933年に行われ

航空機の滑走路や戦車が走行できる軍事的転用ができること、

低所得者層でも、休日にピクニックドライブ利用できること、

が織り込まれており、

舗装が非常に頑丈にできていること、

高速道路でありながら、乗用車は無料で利用できること

が特徴と言えます。

このコンセプトはアドルフ・ヒトラーが考えました。

日本の高速道路は舗装が弱く、構造物としての耐久性も低いため

いつも何らかの工事をしています。

また、その保守費用のために無料化されません。

予断ですが、ヒトラーは低所得者層でも、休日にピクニックドライブが

できるように、大衆車「フォルクスワーゲン・ビートル」を

ポルシェ博士と一緒に作っています。

1938年の製造から実に2003年まで半世紀以上生産され、

累計生産台数は約2,153万台になり、単一車種では

世界最多の大衆車です。

ヒトラーの設計とは知らずに乗っていた人も多いでしょうね。

前置きが大変長くなりましたm(_ _)m

スピードの話に戻します。

昭和と令和の日々の暮らしのスピード感の違いは、

乗り物によるものではないことが解りました。

では何なのか?

大量の情報とそれを送るスピード

と言えます。

2000年に全世界の生成、消費されるデジタルデータの総量は6.2エクサバイトでした。

1エクサバイトは10億ギガバイトになります。

2020年には59,000エクサバイトになりました。

20年間で約10,000倍

です。

同じ年度での比較データを見つけられなかったので申し訳ないです。

1996年と2016年の回線速度を比較します。

OCNとインターネットの20年という記事からの引用です。

https://www.ocn.ne.jp/ocn20th/history/column1/

20年間で7,800倍

です。

7,800倍のスピードの違いは徒歩とロケットほどの違いがあります。

通信量は

20年間で13,000倍

です。

2021年の今はもっと早く、量も増えているでしょう。

さらに5Gが一般的になるとどうなるのでしょう。

令和の時代は、遠い外国で起こっていることをリアルタイムで

知ることができます。

膨大な情報を瞬時に手にすることができます。

ですが、それを積極的に活用しているのは、一部の企業だけでしょう。

中小零細企業の多くは、競合も検索して、手に入れているものと同じ

日本語の情報

を参考に企業の舵取りをしています。

御社の情報量は、20年間でどれだけ増えましたか?

10,000倍とかなりましたか?

海外の情報を積極的に経営に活かしましたか?

できていない・・・・も仕方が無いと思います。

先進国で英語が喋れないビジネスマンは日本人くらいです。

故に、社内に蓄積される情報は日本語の情報ばかりです。

これでは、日本企業の対応スピードは上がりません。

日本企業の社内に外国人が増えてきています。

彼らに日本語で指示をし、日本的な慣習で仕事をさせるだけでは勿体ないでしょう。

彼らの語学力を借りて、世界中の情報を企業経営に取り入れるべきと思います。

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