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【第449号】　頑張って下さい、は不思議な言葉

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皆さんは「頑張って下さい」と言われるとどういう気持ちになりますか？

「頑張って下さい」を言う時は、応援している気持ち、励ます気持ちですよね？

ところが、受けとる側は素直に受け取れない時があります。

例えば、リハビリ中に「もう少し頑張って下さい」と言われたら？

ギリギリの状況で痛みをこらえて、自分なりに頑張っている時に言われたら

もう無理

となるかも知れません。

受験勉強で、睡眠時間も休みも削って、必死になって勉強しているのに

先生や親が「もうちょっと頑張らないと受からないよ」と言われたら

もう無理

となりがちですよね。

コロナで一年以上、対応に追われている保健所や医師、看護師に

国民全体のワクチン接種が一日も早く完了するように「もうちょっと頑張って」と言われたら

もう無理

となるかも知れません。

納期遅れやミスによるやり直し作業で、深夜残業になっている時

「頑張って下さい」

と言われて「よっしゃー、頑張るぞ！」とはなりません。

「やってられるかいっ！」でしょう。

荒天の時のパイロットや船長、航海士、トラックやバスのドライバーはどうでしょうか？

「頑張って下さい」

と言われなくてもプロだから、「ちゃんとやって当たり前」です。

私は「仕事は天職である」とどんな仕事でも思っていたので

「頑張る」はありません。

もちろん、「ここまで頑張ってやって休憩」とかはあります。

ですが、人に言われて「頑張る」ことはありません。

何故なら、好きなことをしてメシを食うのに「頑張る」は似合わないでしょう。

結局、「頑張って下さい」は「労い」の挨拶なのかな？

と思います。

であれば、「頑張っていますね」の方が良いと思います。

ただ、これだと上から目線になりますので

「素晴らしいですね」や「ありがとうございます」と言った方が

良い場面もあるように思います。

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