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【第698号】 坐忘を大切にする

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【第698号】 坐忘を大切にする

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坐忘(ざぼう)という言葉をご存知でしょうか?

坐忘という言葉は、荘子の内篇にあります。

荘子というのは道教の始祖の一人で、

その書物の中で孔子と弟子の顔回の会話の中にあらわれます。

顔回は自分の修行の高まりを孔子に報告する際に次のように言います。

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顔回「修行を高めると私は仁義を忘れました」

孔子「それも良いでしょう。しかしながらまだまだです」

顔回「更に私は礼楽(※)を忘れました」

孔子「まだ足りません」

しばらく考えた顔回は

「私は坐忘しました」

と言います。

そこで孔子は弟子である顔回に向かって、姿勢を正し、

「あなたの言う坐忘とはどういうことですか?」

と聞きます。

顔回は次のように答えました。

「身体で感じることを捨て、頭で考えることを止め、

ものごとの表面に捉われず、本質に通じることが坐忘です」

すると孔子はその考えを褒め、

「私も顔回の考えに従いたい」

と言います。

※礼楽(れいがく)とは、行いをつつしませる礼儀と

心をなごませる音楽のことを言い、世の秩序を保ち、

人心をよい方向へ感化する働きを持つものとして尊重されました。

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ワシの若い頃はそんなやりかたをしなかった

他社ではこんなやり方をしています

ネットにはこうあります

こういう考え方をすべきです

あなたの考えは他の人とかけ離れています

社長の経営方針は間違っている

あなたの部下管理はこうあるべきだ

あなたはこう生きるべきだ

あの人はこういう人だ

まずは○○すべきだ

顔回は上記のような「先入観」、「固定観念」、「思い込み」などを否定し、

「ありのまま」を「本質」を見ることを勧めています。

他人や他社と比較して、差を埋めようとしても

それを超えることはできません。

それよりも他人や他社にない優れた本質を素直に見て、

それを大切にすることに通じると思います。

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