・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第746号】 傲慢と謙虚
・・・・・・・・・・・・・・・・・
久し振りに坂田信弘氏の言葉を紹介します。
「叱る力」 P161に 傲慢と謙虚 という一文があります。
要約してご紹介します。
********************************************************************
人間という生き物、誰もが傲慢にもなれば謙虚にもなると思う。
人としての基本的な思いや感情はあろう。
しかし、それ以上に、置かれた立場、そこまでの生き様によって、
傲慢と謙虚の配色は大きく変わってくるような気がする。
そして、この傲慢と謙虚の割合こそが、生きる術であり、
そして価値観をも形作る、実は極めて難しいものと思う。
(中略)
一般的に「傲慢」という形容は、けっして相手を褒めてはいない。
しかし、勝負の世界においては、最高の褒め言葉であり、
成功を導く資質となることは確かだ。
(中略)
一般社会の社長に例えれば、
「俺が社員を食わしている。だから俺の言うことを聞け」
との態度を持つことが傲慢な生き方で、
「社員の皆さんがいなけりゃ会社も私も存在しない」
と思うのが謙虚な生き方と思う。
「傲慢」も「謙虚」も、その善し悪しの判定はできない筈だ。
ただ、一つ、偏りっぱなしではいけないということだけは、はっきりしている。
傲慢と謙虚は右足と左足、ゴルフのスタンスと一緒のような気はする。
左足を引けば、フェードボールが出る。
右足を引けば、ドローボールが出る。
でも片方の足を引いたスタンスをとり続けると、
そのうちにヒザのライン、腰のライン、肩のラインも変わってくる。
するとアドレス全体が狂ってしまう。
偏りのあるスタンスは、長続きしない。
そして、傲慢も謙虚も、長続きしない姿勢と思っている。
飛球線に対して、ツマ先も体重もヒザも腰もお腹も肩も、
ラインは全部平行に合わせなきゃいかん。
そうすれば長く生きていくことができる。
世間では、謙虚な生き方が美しい、
謙虚は美徳のように言われるが、偏った姿勢が
長続きしないがための戒めにも聞こえる。
謙虚に生きても、成功すれば傲慢になる。
そして、傲慢に生きて失敗したら謙虚にならざるを得ない。
この繰り返しなのだ。
私は、傲慢や謙虚さから離れた自然体で生きていたい。
それが本当の生き方じゃないかと思う。
********************************************************************
如何でしたか?
ゴルフをやらない人にもわかりやすい表現だと思います。
やっている人なら尚更解りやすかったでしょうね。
傲慢も謙虚も、長続きしない姿勢
傲慢や謙虚さから離れた自然体で生きる
この二行に氏が理想とする生き方が集約されています。
それをビッグコミックに掲載中の「風の大地」の主人公 沖田圭介に
託していると思います。
長所、短所
どちらか一方を見てしまいます。
どちらかを見ずに目の前のありのままを見る。
そういう生き方をしたいと思っています。
なかなか難しいのですが、
とらわれないこと
これを大切にすると何とかなりそうな気がします。
※風の大地は作画のかざま鋭二氏が亡くなられたために第764話が絶筆作品となりました。
かざま作品は大好きでたくさんの作品を読んでいます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆
メルマガ登録をよろしくお願いいたします。
メルマガ登録はこちらから
また、知人に本メールをご紹介をいただく際には
下記アドレスをご案内下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg
メルマガバックナンバー一覧はこちら
https://km.kando-m.jp/news/
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆