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【第747号】 優しい先輩、厳しい先輩
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部下や後輩にどう接して良いか解らないという人は多いです。
多くの方の悩みは「嫌われたくない」ということが根底にあるようです。
そのため、厳しくしたいけど、やり方が解らない・・・
というところで悩まれている様です。
私は学生時代は、体育会系ですので、先輩とは厳しいもの、と刷り込まれています。
大学は寮でしたので、先輩は厳しいを通り越して、理不尽なもの、という認識でした。
社会に出たら、大卒一期生でしたから、先輩からは妬まれ、もたつくと怒鳴られ、
失敗すると冷笑され、陰口を叩かれる始末でした。
転職して、広告業に入りましたが、こちらは完全なる実力世界ですし、
学歴や職歴は関係なく、ヒットのスキルを持っている人が勝者として振る舞っていました。
更に、クライアント(取引先)や大手広告代理店は、殿上人のような存在で、
自分がどういう不遇な体験をしたかを飲み会で語って、
一番悲惨な人が奢ってもらえるという有様でした。
このような経験しかしてませんので、
自分のまわりには優しい上司や先輩は極めてまれでした。
ところが、自分の半世紀を振り返ると
厳しい人に出会えたことが今の自分を作ってきたし、
夢に出てくる彼らは相変わらず厳しいので、
「夢で良かった~」と目覚めることが多々あります。
しかしながら、もう一度、会いたい人に会えるのであったら、
厳しい上司や先輩やクライアントばかりです。
鍛えて貰ったことに感謝したいです。
優しかった上司や先輩もまれにいらっしゃいましたが、
彼らから貰ったものは「励まし」や「愛」でした。
当時は、それがとても助けとなりましたが、
今は、それは良い思い出として残っているだけです。
致知出版社の渋沢栄一翁 現代語訳版の論語と算盤「為政編」のP47に
母親のように優しい先輩ではダメになる。
母親のように全てを包み込む優しい先輩よりも
何かと叱りつけ、親のことまで持ち出す厳しい先輩が大事。
成長できるのは厳しい先輩だけ。
と言われています。
稲盛和夫氏の 一日一言 3月10日 P42には
大善は非情に似たり
信念を持って厳しく指導する上司はけむたいかもしれないが、
長い目でみれば部下を成長させる。これが大善。
と言われています。
私が今あるのは厳しい上司と先輩のお陰です。
そんな彼らもきっと、優しさと厳しさに悩みながらも
私のために厳しくしてくれた、と深く感謝しています。
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