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【第763号】 感動の正体とは?

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【第763号】 感動の正体とは?

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感動物語コンテストの裏方を15年やっています。

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感動の正体とは?を考えてみました。

顧問先で、最近感動したことを聞かせて下さい、と質問すると

「毎日感動しています」と言う人もいれば

「最近はないですね~、去年の・・・・・」と言う人もいます。

私なんか、一日に何度も感動していますので、

「去年の・・・」とかはちょっと信じられません。

感動を難しく考えていらっしゃるのだろうな~と思います。

人によって感性が違うので、感動を定義するのは難しいと思いますが、

明治の哲学者 西田幾太郎先生による

日本における最初の哲学書「善の研究」にある

純粋経験

という概念が感動を定義しているように思います。

誰もが知っている 川端康成先生の「雪国」の書き出しでよく知られている

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

は、トンネルを抜けた瞬間、視界いっぱいに広がる銀世界に感動した様子を記したものです。

純粋経験とは、このように

自分に対して何かを引き起こした際に生じる感覚で、

主観も客観もない状況のことを言います。

国境の長いトンネルを抜けると一面銀世界で故郷を思い出し、涙があふれた

国境の長いトンネルを抜けると一面銀世界で雪の反射に感動した

このような表現になると純粋経験にはなりません。

主観が含まれるからです。

私が記憶している最初の純粋経験は、

ビートルズのオールマイラビングを聞いたときです。

ビートルズの演奏であることも、曲名も知りません。

聞いたときに「ああ、この曲はいいなぁ」とも思わず、

レコード店に行き、店員さんに鼻歌を歌って、レコードを出して貰いました。

今、オールマイラビングの良さを説明するのに

純粋経験だけで説明するのは難しいです。

必ず、補足説明をしないと人には伝わりません。

「雪国」の書き出しが素晴らしいのは、

「純粋経験」だけで人に説明ができるからです。

こんな文章を書けるとは本当に凄いと思います。

感動に話を戻します。

感動は人によって違います。

自分しか解らない純粋経験となったときに心がふるえたり、涙が溢れます。

後からはいくらでもその理由を言えます。

しかし、心がふるえたり、涙が溢れる前に「理由」は存在しません。

感動のみです。それが純粋経験です。

バイクの良さをバイクに乗らない人に伝えるのは、

幾ら言葉を尽くしても難しいでしょう。

でもバイクに乗っている人には「バイクって良いよね」

これだけで伝わります。

純粋経験だからです。

何が良いとか、不要なのです。

良いものを説明抜きで良いと感じる。

これが純粋経験です。

純粋経験をたくさんすると間違いなく、人生が豊かになるでしょう。

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