・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第788号】 道義の根本~岡潔~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、テレビのコメンテータや政治家、SNSで著明な人の発言が
以前より炎上しやすくなっている気がします。
物価高、長引くコロナ、政治不信など
世の中が随分と暗くなってきたからでしょうか?
それもあると思うのですが、
彼らの発言から見え隠れする感情への苛立ちがあると思います。
明治の数学者 岡潔先生の「春宵十話」にこのように書かれてました。
*******************************************************************
道義の根本は人の悲しみがわかるということにある。
自他の別は数え年で五歳くらいからわかり始めるが、
人の感情、特に悲しみの感情は一番わかりにくい。
だから小学校へ入るころまでは、
人が喜ぶからこうしなさいとは教えられるが、
人が悲しむからこうしてはいけないという教え方はできない。
本当はこの教え方の方が徹底的なのだけれども。
人が悲しんでいるから自分も悲しいという程度にまでわかるのには、
少なくとも二十歳の声を聞かねばならないのではないか。
*******************************************************************
二十歳を過ぎても人の悲しみがわからない人は多いと思います。
冒頭のコメンテータ等の発言は、
不正や不実への怒りの感情から言葉が出てきている様に感じますが、
所詮、他人事として聞こえてきます。
コーナーが切り替わると途端に笑顔になれるのは、そのせいでしょうね。
人の怒りは共感しやすいのですが、悲しみは共感しにくいものです。
大変だな、という同情的な感情を持つことができる人は多いですが、
自分のことのように心を痛めることができる人は少ないと思います。
やらないとならないこと、やってはいけないこと、これらを先に学び、
人の心を傷つけない、人を大切にする、という人生を歩む上で
もっとも大切にすべきことの教育が、家庭でも学校でも社会でも
薄くなっていると思います。
世の中のいろんな事へ怒りを覚えるところから入らずに
それが起こった事で悲しむ人の気持ちを
察することができるところから入れる人になりたいものです。
☆★☆★☆★「オールインワン」コンサルティング☆★☆★☆★
●「経営者のメンター」
●「経営戦略の立案とその実行サポート」
●「成果に直結する管理職のマネジメント及びチームビルディング能力向上サポート」
●「働きがい、やり甲斐に繋がる組織・風土及び社員の人格作りのサポート」
●「営業やマーケティングの成果倍増アドバイザー」
これらが一つになったコンサルティングメニューがスタートしました。
これによって、御社の現場力を倍増させ、人財育成と業務成果を高めます。
また、上記から、重要度の高いものを選択して、経営改善するコースもあります。
詳しい内容は下記をご覧下さい。