【第837号】 部下を叱ったら反発された。これは上司が悪いかも?
タイトルをみたときに「えっ!?」と思われた方が多いと思います。
その理由を説明します。
部下を叱るときに人前で叱ってはいけない
ということを聞きますよね?
それに関連する話です。
人は「敵意帰属バイアス」というものがあり、
それをあまり気にしない人と過剰に捉える人がいます。
「敵意帰属バイアス」とは、
相手がした行為を敵意や悪意から生じたもの、
と解釈する傾向のことをいいます。
他人の好意的な行為を敵対的行為と解釈したり、
煽ったつもりはないのに煽ったと言われたり、
日常の生活の中で
人それぞれの「感じ方の違和感」として経験されていると思います。
人前で上司が叱責をした場合、
自分のために叱ってくれたと思う人もいれば
みんなの前で恥をかかせたと思う人もいます。
後者が「敵意帰属バイアス」の心理傾向が強いといえます。
このときに受け手の「敵意帰属バイアス」が論じられますが、
実は上司にもそれがあるのです。
「敵意帰属バイアス」の強い人ほど攻撃行動に出やすい傾向があります。
すなわち、上司がその傾向が強いと褒めるよりも叱る行為が増え、
上司はそれが正当と考えているため、人前でも叱るのです。
こういうことが繰り返されると更に悪い状況になっていきます。
同席している人が同調して、叱られる人に「敵意」を感じたり、
「自分より下」と見たり、子供の社会では「いじめ」に繋がることもあります。
もっとも有名な事例はナチス政権下のユダヤ人迫害です。
収容所送りに手を貸したドイツ人、収容所に勤務した軍人
彼らは良識ある普通の人でじたが、ナチスによって
良識的な思考をなくしてしまいました。
戦後、「アイヒマンの実験」でその心理状況が確認されています。
話を元に戻します。
部下の「敵意帰属バイアス」行為をみたら、
上司はまず自分を振り返ってみましょう。
煽り運転をされるときも
自分では気付かない何らかの気に入らないきっかけがあるように
上司が自分は気付かないきっかけを作っている可能性があります。
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