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【第874号】  天才を生む教育~渋沢栄一翁~

【第874号】  天才を生む教育~渋沢栄一翁~

 

渋沢栄一翁が「論語と算盤」の中で、

明治維新前と後の教育について語られています。

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維新前は、少数でもいいから偉い若者を育てる「天才教育」

維新後は、できるだけ多くの若者を同じくらいのレベルに引き上げる「常識教育」

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維新前は頭が良く、学ぶ気持ちの強い人間に教育が施されました。

江戸の昌平黌、長州藩の明倫館、水戸藩の弘道館、岡山藩の閑谷黌などが

英才教育の場として有名です。

明治維新はこれらの高学歴者ではなく、草莽の士によって起こされましたので、

維新後は「常識教育」が中心となったのでしょう。

ちなみに長州の有名な志士で明倫館出身は、

吉田松陰、桂小五郎、高杉晋作、井上馨くらいです。

話を戻します。

渋沢栄一翁は「天才教育」や「常識教育」の善し悪しを言っているのではなく、

学ぶ姿勢や苦労を言っています。

学ぶ機会を得るために大変な苦労をするからこそ、身に付くことが多くあります。

以下は「論語と算盤」から抜粋して要約したものです。

近江聖人と言われた江戸初期の陽明学者である中江藤樹に

弟子入りを希望した熊沢蕃山は一旦断られますが、

家の前に3日間居座り、その熱心さにほだされて弟子入りを認められます。

そういう時代に対し、現在の師弟関係はめちゃくちゃで、

自分の師匠を尊敬していない生徒が多くいます。

「あの先生は講義が下手だ」

「あそこの解釈はイマイチだな」

と生徒としてあるまじきことを口にします。

このように師弟関係が乱れると一方の先生も生徒を愛さなくなります。

維新前の教育は自分の人格を自ら磨く「心を磨く」教育で、

精神修養を学び、人道を大切にしました。

ところが、現代の教育は知識偏重。精神の修養はほったらかし。

故に、上記の様な師弟関係の乱れとなり、

心を磨くこととは遠く離れたことになっています。

「論語と算盤」が刊行されたのは大正5年です。

この時代に既にこのような嘆きとなっています。

今の時代の教育を翁が見られたらどう感じるのでしょう。

日本から天才的な事業やアイデアが出てこないのは、

現在の「常識教育」が要因ではないでしょうか?

企業においても、画期的な世界に通用する新製品、新サービスを生み出す力が

弱くなっているのも「常識教育」の影響があるかもしれません。

であれば、企業においては、皆に同じことを学ばせるのではなく、

強く学びや自分の成長を願う人間には、

心を磨くことに通じる「天才教育」を別に施すべきです。

 

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