【第888号】 叱らずに育てることができるか
叱られることが好き!という人は多くないでしょう。
私は叱れることは嫌いではないですが、褒められる方が何倍も嬉しいです。
褒められるために努力をする訳ではありませんが、
褒められる状態に高めて行く努力は好きです。
最近は、叱るよりも褒めることに軸足を置く、
人財育成のメソッドが増えてきました。
とても良いことだと思います。
しかしながら、褒めるだけでは人は育たないと思います。
松下幸之助氏が以下の様に言われています。
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叱りも叱られもしないとなるとどうなるか?
お互いのものの見方、考え方が甘くなり、そこに弱さ、もろさが生まれてくる
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トップアスリート、一流のプロと言われる人たちをその領域に高めたのは
厳しい見方や考え方による強靱な精神力です。
日常の生活や一般の職場では、このような精神世界とは違いますが、
褒めるだけでも、叱るだけでも人は育ちません。
しっかりと叱り、それをきっかけに成長したら、たくさん褒める
その後、驕りが出たり、怠けたらそこでまた叱る。
この繰り返しが、大切と思います。
中国戦国時代の法家である韓非がその著書「韓非子」に以下の様に残しています。
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明主の導(よ)ってその臣を制する所のものは、二柄(にへい)のみ
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柄とは、ひしゃくの柄(え)といった使われ方をする握りの部分です。。
すぐれた君主は、二つの柄を握っているだけで、臣下を使いこなす。
二つの柄とは刑と徳である。
刑徳とは、罰を加えることと賞を与えること。
すなわち、臣下というのは罰を恐れ、賞を喜ぶものである。
このような意味で
叱ること褒めること、この2つを経営者はしっかりと握っていなさい
となります。。
韓非子は論語の対局にある考え方です。
「人間を信頼してやっていこう」が基本の論語に対し、
韓非子は「人を動かしているのは、ただ一つ利益である」という考え方です。
私は、利き腕の右手に論語を持ち、左手に韓非子を持つのが
現代社会の経営者や管理職にとって重要だと思います。
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