【第909号】 雑草が好きです
本日は稲垣栄洋氏の「はずれ者が進化をつくる~生き物をめぐる個性の秘密~」
に「へ~」という記述がありましたのでご紹介します。
以下は記述部分の要約になります。
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雑草の種を播き、水をやって育てたことがありますか?
研究者で無い限り、そんなことをしたことはないでしょう。
実は、雑草は種を播いても、水をやってもなかなか芽が出てきません。
ここが、野菜や花の種と大きく違うところです。
野菜や花の種は人間の手によって、品種改良をされ、
育てやすくなっていますので、一斉に芽を出し、
ほぼ同じ時期に結実もしくは開花します。
逆に「ひっつき虫」と呼ばれる雑草の「オナモミ」の実の中には、
やや長いタネとやや短いタネの2種類が入っています。
この2つのタネは、性格が違います。
2つのタネのうち、長いほうは、すぐに芽を出すせっかちな性格です。
一方の短いほうは、なかなか芽を出さないのんびりとした性格です。
オナモミの実は、性格の異なる2つのタネを持っているのです。
早くても遅くても芽を出した環境に適応する備えをしているのです。
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人の手によって改良された野菜や花の種は「個性が均一化」されています。
雑草は「個性がバラバラ」です。
仕事を納期までに、必要とする品質でさせるには
「個性が均一化」されているほうがコントロールしやすいでしょう。
ところが、結果は想定の範囲内になりがちで、
「なんじゃこりゃ」的な想定外の面白みは起こりにくいでしょう。
ところが、上述のオナモミのようないつ芽を出すかわからないような
「バラバラの個性」のチームは、
纏まりにくいけれど「想定外」のことが起きる可能性があります。
どちらの個性が良いか?
これは答えが見つからないと思います。
一般的に上場企業や大手企業は、偏差値も近く、学部指定や部活経験者などを
採用しやすいので、個性が均一化されやすいと思います。
私の前職は中小企業でしたが、それでも毎年600名を超える新卒が応募に来ますので
ある一定レベル以上の人を採用するとどうしても個性が均一化されていたと思います。
その方が使いやすかったというのが本音です。
ところが中小零細はそもそも応募が少ないので、「個性がバラバラ」が普通です。
その個性を使いやすくするために均一化しようとすると逆に
個性を潰すことになることもあるでしょう。
せっかくのバラバラの個性ですから、一斉開花を求めずに、
オナモミのようにそのものが持つ多様な個性を大切にすべきと思います。
追記
雑草という名称は人間が付けています。
オナモミは自分が雑草とされていることを知りません。
胡蝶蘭も自分が高価で、お祝いに使われることを知りません。
オナモミはくっつくから嫌い、胡蝶蘭は綺麗だから好きというのは人間の勝手です。
私は雑草のように人にコントロールされずに常にマイペースな生き方で
何万年も注目されずに自分らしく生きている姿が好きです。
草取りという人に迷惑を平気でかけてくる図々しさも好きです。
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