【第920号】 叱るときは怒りの感情を込める
本メルマガでも何度か「叱る」と「怒る」の違いについて述べました。
「叱る」は相手のため、「怒る」は自分の感情を吐き出すため
故に怒ってはいけない、というのが私も世間も共通した考えと思います。
しかしながら、少し納得できていない自分もいました。
そんな私が最近出会った本に「なるほど~」と思うことがありましたので紹介します。
出会った本は日本実業出版社の「叱り叱られの記」で著者は後藤清一氏です。
氏は松下幸之助翁と三洋電機の創始者である井植歳男翁の二大経営者に仕え、
その謦咳(けいがい:じかに話を聞く)に触れ、薫陶を受け、
松下精神、井植精神を直接叩きこまれた人です。
その氏が松下幸之助翁に叱られた数々のエピソードがこの本には記されています。
その中の一つを要約して紹介します。
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人を叱るときは全力で叱る。
「こいつをうまく叱って、上手に使うてやろう」という含みがない。
「こいつを叱ったら、後でこう思うやろ」とか
「こういう態度に出よるやろ」という打算的な𠮟り方もしない、
自分の持てるあらゆる知力を傾注し、全力をあげて叱りつける。
そして叱ったあとで、必ずダメ押しをする。
相手が納得するようにダメ押しする。
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傷つけない様に上手く叱ろう
ここは叱っておいた方が良いだろう
上手く叱らないと根にもつかもしれない
辞められたらどうしよう
本当は机を叩いて叱りつけたいのに、このように自省する自分がいますよね。
これでは、相手にはこちらの本気は伝わりません。
こちらは感情が爆発しそうなのを押さえているのに、
出る言葉は柔らかい慈愛を感じる言葉であれば、
やわらかい伝わり方になります。
幸之助翁の様な𠮟り方は
叱る中にしっかりと「とても大事なことなんだ!」という強い感情が含まれます。
そこで、私は
最初に叱りつけるときは、怒りの感情がこもっていても良い
と思ったのです。
ただし、怒りの感情を投げつけただけではダメで、
その理由をしっかりと伝え、
ダメ押しをするときには感情を抑えて、慈愛の表情と口調で
丁寧にわかるまで説明をし、納得させる
このような𠮟り方をしたいと思います。
私も含め、不器用な方は上手に叱ろうとせずに
本メルマガのタイトルでもあります
叱るときは怒りの感情を込める
でも良いでしょう。
ただし、上述したようにダメ押し時に
感情ではなく、理路整然と叱った理由を伝え、反省と対策を考えさせ、
その時に相手の声にも耳を傾けると良いでしょう。
相手に怒られた感情が残るのではなく、
「厳しく叱って貰った」という感情が残る様にしたいものです。
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