【第921号】 刑名参同の重要性~韓非子~
中国戦国時代の法家である韓非がその著書「韓非子」に
韓非らしい信賞必罰の重要性について残しています。
韓非は「刑名参同」という言葉を使っています。
「刑」とはやり遂げた実績のことです。
「名」とは本人の申告のことです。
設定した目標を公言するという意味です。
「参同」とは「刑」と「名」を付き合わせて評価することです。
韓非が重要としているのは、
申告した目標と実績が一致しないことで、その場合は処罰対象となります。
目標に対して、実績が小さいことを罰するのではなく、
目標と実績が一致しないことを罰します。
また目標よりも実績が大きくても罰します。
目標は「これだけやります」ということですが、
言い方を変えると「これだけしかやりません」ということで
そう言いながらそれ以上やるということは
目標と実績が一致しないことになり罰せられます。
私が社会に出て最初にお世話になったのはホームセンター業界です。
当時はホームセンターという業界自体が未確立で、
アメリカで流行っているからということで輸入されたほやほやの業界でした。
ディスカウントストア、バラェティストア、雑貨屋など言われ、
なかなかホームセンターという言葉が社会に馴染んでいない時代でした。
そんなほやほやの業界で自分を磨きたく、選んだのですが、
先輩達は海千山千の強者だらけでした。
大手GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)である、イトーヨーカードー、
イズミヤ、ダイエー、ニチイ、ジャスコ出身者が、
新世界を開拓するために辿り着いた様な有様で、
大手GMSのマーケティングやマネジメントを丁寧に教えて貰いました。
その中で、今も強く記憶に残っていることがあります。
自部門の売上を目標の120%近く伸ばし、
過去の売上記録を塗り替えたときにGMS出身の店長に
「売上を上げ過ぎ」と注意されました。
てっきり褒められると思ったのに、肩を落とした私に
韓非の言葉と同じことを言われたのです。
目標と実績±5%以内に着地させること。
できれば3%以内。
言ったこと通りにやれるようにすることがマネジメント
店長の言葉に反論したく、他のGMS出身の先輩を見ましたが、
みなさん頷いていました。
20代の初めの頃に「刑名参同」を経験したことはとてもラッキーでした。
このように当時は、韓非の考え方が
強くいろんな業界に影響を与えていた時代でした。
おいおい紹介していきます。
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