【第931号】 他者の存在が与える作業への影響
チームで他者と一緒に仕事をする際に、
効率が良い場合と効率が低下する場合があります。
何故、そのようになるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
私は好き嫌いや相性といった人間関係と思っていたのですが、違っていました。
実はこの現象を社会心理学では「社会的促進」と「社会的抑制」と呼びます。
ひとりで作業するよりもチームで作業をした方がリズムがよく効率があがることを
「社会的促進」といい、逆を「社会的抑制」といいます。
皆さんも経験があると思いますが、社会的抑制時の状況を思い起こして下さい。
自分が他のメンバーよりも作業に習熟していなくて、
足を引っ張り、チームの効率を落としているときは、自分もひとりのときよりもたつくし、
他のメンバーもそれに引きづられる様な様子だったと思います。
立場が逆の時の心理は「もたもたしやがって」や「いつまでかかってるんだ」と
苛つきが自分の効率を妨げています。
反面「社会的促進」のときは、全員がひとりの時よりも効率良く作業をしています。
この事実を知っておくとチーム編成時に役立ちます。
例えば、同じ能力や習熟度でABCというグループを編成したとします。
能力が高い順にABCとします。
Aグループは基本的に管理不要で作業を進めることができます。
Bグループは管理が必要ですが、四六時中見ておく必要はありません。
Cグループは重点管理が必要と思われますが、実はそうではありません。
何故なら、皆が同じ様な能力なので、「社会的抑制」が起こりにくいのです。
スキルや習熟不足による品質の管理や納期などのスケジュール管理を
自ら行う余裕がないので管理者が行うことになります。
注意すべきはCグループよりもBグループです。
グループ内では「社会的抑制」が起こりませんが、
Aグループに対して引け目を感じて「社会的抑制」が起こります。
ということはBグループはAグループの作業を見せなければ「社会的抑制」を防げます。
是非、チーム編成にこの「社会的促進」と「社会的抑制」を考慮してください。
グループ内はできるだけ同程度の戦力の人で編成することがポイントです。
委員会活動も同じです。
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