【第940号】 他国を侵略しながらも反乱を起こさなかった武将の智慧~武田信玄~
【第939号 戦国武将の驚きの働き方改革~武田信玄~】に続いて、
本号も武田信玄の人心管理をお伝えします。
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人情、みな昔を恋い、初めを慕うのが習わしなり
武田信玄は、自分の国が山ばかりで生産性が低かったために、
かなり他国を侵略した。
しかし、他国の土地は決して部下に与えなかった。
信玄はこう言った。
「どんな地域にも、必ず特性がある。
その特性を無視して、いきなり武田流の管理の仕方で臨むと、
そこに住んでいる人たちが反発する。
人間はどうしても保守的になりがちで、いまの生活を変えられることを嫌がる。
もし武田家が強圧的な態度をとれば、すぐ心が離れてしまう。
人は、みな昔を恋い、初めを慕う気持ちを持っているからだ。
武田家が少しでも乱暴なことをすれば、大きく伝えられ、
前の主人の方がよかったということになる。
人の心を掴むためには、やはり地域に伝わってきた特性を重んずることが大切だ」
こうしていわば所有権を留保したまま、管理面で暖かい手を差しのべたので、
信玄が制圧した土地の反乱は少なかったという。
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如何でしょうか?
占領地に対する施政のあり方として素晴らしい考え方です。
更に信玄は川の氾濫を抑えるための堤を築き、それだけでなく
それにより新田の開発を容易にするようなこともしています。
また居住地である甲府に商人や職人を集め、
駿府や小田原と同様に街を活性化させました。
更に、敵地への侵攻や敵の侵略にいち早く対応するために
交通網も整備しています。
その整備された交通網を使って、商人が甲府の街に出入りしやすくなり、
結果的に甲府も占領地も栄えることになったのです。
無垢な市民が生活を営んでいる街にいきなり侵攻し、
壊すだけ壊しても自分達は悪くないと言っている国のトップに
武田信玄の施政を学んでほしいものです。
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