【第981号】 部下の能力不足をカバーする方法
【第976号 時間の使い方が成果を左右する~成果を出すための時間管理術~】
https://km.kando-m.jp/news/mm976/
の続編になります。
生産性は能力×時間です。
生産性を上げるには能力を高めるか、時間をかけるしかありません。
100の能力の人が8時間で800の生産性を上げるとします。100×8=800
80の能力の人は8時間では640しか上がりません。80×8=640
800にするには10時間必要です。
単純な計算です。
能力が低い人は残業するしかないのです。
しかしながら、働き方改革で残業ができなくなっています。
生産量は落とせません。
かといって80の能力の人の能力も高まりません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
以下はシンプルにした机上の計算ですが、ご理解いただけると思います。
100の能力の人に120を発揮して貰いましょう。
そうは簡単にいかないと言う声が聞こえそうですが、
皆さんの周囲の能力の高い人は、より難易度の高い仕事であっても
それをこなしていますよね?
能力が高いということは対応力も高いのです。
続けます。
冒頭の生産性は次のようになります。
(100×8)+(80×8)=1440
これでは生産量が未達なので、
80の人は100と同じ生産量にするためには8時間を10時間に伸ばします。
(100×8)+(80×10)=1600
これで目標達成できそうです。
しかし、経営者の「生産量は同じで残業はしない」という命令には応えていません。
そこで100の能力の人に頑張って貰って、120を発揮すると120×8=960
(120×8)+(80×8)=1600
如何ですか?
能力の高い人も低い人もともに8時間で同じ生産性となります。
しかしこれでは120の能力の人から、なんで80の能力の人と給与や賞与が同じなんだ?
生産性は150%違うんだから、年収も150%違うべきだろう、という声が出ます。
でも原資がない・・・。
原資は80の能力の人から貰ってくるしかありません。
それは嫌だ!困ると80の能力の人は言うでしょう。
そうであれば、能力を上げるか、残業するしか手はありません。
経営者は残業は駄目!生産量は同じ!と言わざるを得ませんが、
低い能力で生産性を維持するには、時間をかけるしかありません。
目標未達は根性が足らないのではなく、能力が低いか時間が足らないかのどちらかなのです。
80の能力の人は残業して時間をかけることで目標を達成できます。
すべてをクリアする妙案なんて無いんです。
実はその妙案があるのです。
それはDX化・システム化です。
これについては後日述べますね。
追記
電通の過労死問題が転機となった働き方改革ですが、
国力という生産性が落ちているのに働き方改革で
どうやって生産性を上げるのでしょうか?
どう数字を入れれば計算式が成り立つのでしょうか?
不思議です。
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