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【第985号】 情報とコミュニケーションの違いを理解することが、仕事の意味と意義を伝えるコツ

【第985号】 情報とコミュニケーションの違いを理解することが、仕事の意味と意義を伝えるコツ

 

コミュニケーションがうまくいかず、悩まれている人は多いと思います。

もちろん私も例外ではありません。

過去に散散苦労をしましたし、つい先日も大きな失望を得ました。

そこで、同じ失敗を繰り返さないために

コミュニケーションの原則について深く考えました。

今回はそれについて述べます。

もっとも重要なことはコミュニケーションと情報は別であることです。

情報は受け取った側がその後にどういう理解をするか、

どう行動するかまではあまり考えなくても良いものです。

例えば、天気予報の「明日は雨」という情報の発信者は

受信者が傘を忘れようが、洗濯物の取込を忘れようが、気にかけません。

コミュニケーションは違います。

「明日は雨なのでスリップ事故などに注意して配送してください」と述べた発信者は

受信者であるドライバーが事故を起こさないことを心より願っています。

ですから、ドライバーもその発信者の思いを汲み取らなければなりません。

このようにコミュニケーションは、情報の共有よりも更に深い

思いに気持ちを寄せる「解釈の能力」

が必要です。

これが不十分だとせっかくの注意を忘れたり、気にしません。

しっかりと解釈をすると注意深く行動します。

「解釈の能力」には、受信側の能力も発信者側の能力も求められるのです。

本メルマガでも何度か「伝える」と「伝わる」は違う。

「伝わる」ように「伝える」ことと伝えています。

そのため「発信者側の能力アップ」を期待しがちですが、実は

「受信者側の能力アップ」も極めて重要です。

受信者側は

「期待する情報しか受け取らない」

からです。

自分に取ってプラスとなる情報は受け取りますが、マイナスとなる情報は受け取らないのです。

「大雨で土砂崩れの危険性があるから避難してください」

という情報を受け取らない人が多いのはそういうことです。

実際には情報は受け取っていますが、自分に都合の良いように変えてしまうのです。

「大雨で土砂崩れの危険性があるから避難してください、って言ってるけど大丈夫だろ」

と期待する情報に変換するのです。

仕事においてもよくあります。

「ミスをしなかったら賞与が増える」という情報は受け取りますが、

「ミスをしたら賞与が減る」という情報は、

「ミスをしたら賞与が減ると言っていたけど、そんなことをしたら社員が反発するから

実際には減らないだろう」と情報を書き換えるのです。

「伝わる」ように「伝える」際に重要なことはここです。

「プラスとなる情報」として伝えないと「マイナス情報」は勝手に解釈されます。

森信三先生が次のように言われています。

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自分の成すべき仕事の意味をよく知り、その意義の大きなことがよくわかったら、

仕事は次つぎと果たしていかれるはずであって、

そこにこそ、人間としての修養があると言えましょう

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自分の成すべき仕事の意味をよく知らせること。

そして、その意義の大きなことがよくわからせること。

これがコミュニケーションの目的です。

発信者だけでなく、受信者の双方がこの目的を忘れてはなりません。

このように考えるとコミュニケーション能力は重要な組織能力であると言えます。

皆さんの会社では、コミュニケーションが重要だと言いながら、

その能力を高めるための何らかの取り組みをされていますか?

あまりそこには力を入れていない企業が多いように思います。

 

 

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