商品力を高めたくない企業はありません。ところが商品力が未定義の企業が多いのです。
「商品力を高めたい」と簡単に口にされますが、
「商品力」とは何でしょうか?どう高めたいのでしょうか?
「商品力」を分解すると次の様になります。
・自社の強みをより高める
・従来商品には無かった新たな機能・価値を付加する
・ライバルに勝つことを前提に高める(商品競争力・価格競争力)
・世界、アジア、国内、地方、地域など市場毎に強味を変える
・商品の機能・価値が解りやすく伝わる「伝達力(商品提案力・価格訴求力)」を高める
・ライバルよりも記憶に残りやすい、手に取りやすいパッケージやロゴなどの「アイキャッチ力」を高める
これらの全てを同時に高めたい、というのは理想です。
まずは「最優先事項」を決めて、それの革新がスタートとなります。
その後、それをより特化させて尖ったモノにするか、次の別の強化ポイントを決めて、高めていくか?
これは、開発する商品、サービスによって変わってきます。
あらかじめ、予測して一気に高める方法もありますし、市場からの答えを待ちながら一つひとつ高める方法もあります。
重要なのは
商品力を定義し、どこから手を付けるかを決める
ことです。
専門店と量販店はどちらが商品力があるかを簡単には答えられません。
上記の6項目の商品力にプラスして下記2点も重要なポイントとなります。
・その商品・サービスの上位モデルを開発し、「アップセリング力」を高める
・その商品・サービスの関連モデルを開発し、「クロスセリング力」を高める
「アップセリング」とは顧客が購入検討しているモノよりも「グレードの高い」製品やサービスを提供することです。
「クロスセリング」とは、顧客が購入検討しているモノもしくは既に購入している製品やサービスの「関連品」を提供することです。
これらが加わると商品力は総合力となります。
商品品揃え力 : 主力商品を中心とした商品展示数、アイテム数の最適化
商品構成力 : 売れ筋商品を適切に配置できているか
幅広い品揃え、奥深い品揃え、幅広く・奥深い品揃え、売れ筋の欠品が無い、新製品がどこよりも早く店頭に並んでいる、などです。
品揃えの善し悪しは店やライバルが決めるのでは無く、お客様が決めます。
お客様は自分の探しているモノや気に入ったモノが多くある店が「品揃え」の良い店と定義します。
そう考えると商品力を高める第一歩はコトラー教授の言われるとおり、
顧客は誰か?
になるでしょう。
「現場力MAXマーケティング」では、御社の商品・サービスをターゲット客の再設定から、ターゲット目線での「商品力」アップを支援させていただきます。