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【第106号のテーマ】 自反尽己(じはんじんこ)
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自反尽己という言葉に出会いました。
自らに反(かえ)り己を尽くす
という意味です。解りやすく言うと
自反とは人のせいにするのではなく、全てを自分の責任として捉えることであり、
尽己とは自分の全力を尽くすということです。
孟子は次の様に説いています。
曰く、此に人有り、其の我を待つに横逆を以てすれば、則ち君子必ず自ら反するなり。
徳のある人は自分に対して人が無礼な態度を取った時に、
相手を批判するのではなく、必ず、自分を反省する
ということです。
同様のことを西郷隆盛も言っています。
人を相手にせず、天を相手にせよ
天を相手にして、己を尽くして人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。
天とは感情や欲望の心が無い世界です。
この天を相手に、自分を尽くしなさい。
その気持ちを持っていれば、思い通りにいかなくても人を責めることは無く、
全ての因は我に有り、自分の至誠が足りなかったと知るでしょう。
わかってはいるのですが、まだ道途中で
相手を批判してから、反省をしています。
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