【第1,086号】 平均的を基準にしない
日本からGAFAやテスラが生まれないのは、独創的な発想がないからです。
何故、独創的でないのでしょうか?
独創性はレアケースです。
一風変わった思考をしないと生み出されません。
ところが、日本人は「平均的であること」を大切にする民族です。
外国からの侵略もなく、信仰の自由がありながらも仏教が中心ですし、
国民の心の拠り所である天皇の元に安心して過ごせる国だからでしょう。
異端を嫌い、「人と一緒」「普通」であることを求める国民性があります。
企業においても同じで、採用時には、平均を基準とした最低ライン以上を求めます。
特に、常識的か? 普通にコミュニケーションが取れるか? 協調性があるか?
勤務態度が良さそうか? など、数字で測定できないのに面接官の判断で決められます。
マイクロソフトのビル・ゲイツやテスラのイーロン・マスク、ビートルズの面々などは
日本企業の面接に来るとどうなるでしょうか?
おそらく不採用となるでしょうね。
私たちは平均値より上下にずれていると違和感を感じます。
何故なら、私たちが標準と思っているからです。
下は「大丈夫かな? 不安だな?」という程度なのでまだわかりやすいです。
ところが、自分より上は、自分が理解できない世界なので、
「訳がわからない」という感覚になります。
なぜ、このような違和感を外して、平均値をより整えるようにするのでしょうか?
これは本能的なものだとも思いますが、
平均が崩れる(=安定が崩れる)不安から来るものと思います。
動物の群れにはない人間の排他的エゴかも知れません。
最近では多くの企業で「ダイバーシティやLGBTQに配慮する」と言っていますが、
現実は平均値を大切にしています。
多様性を大切にするのであれば、足きりはあってはならない筈です。
ホンダカーズ中央神奈川の故相澤賢二氏は
「どんな人でも採用し、人として育てる。それが家長として当たり前」
と言われ、
「極端な話、熊でも犬でもホンダカーズ中央神奈川に入社したいと言ってきたら採用する」
とまで言われていました。
大家族主義経営で従業員を一つの家族として一緒に成長するということを謳うのであれば、
相澤氏が言われるように、「実際の家族では絶対にしない足きり」はあってはならないのでは?
また企業名は忘れましたが、採用の基準は早いもん順とされていて、
立派に業績を上げている企業もあります。
こういう考えこそ、人としてのエゴをなくし、多様性を大切にしていると思います。
皆様も「平均的を基準にしない」と考えることで、
独創性や今まで出てこなかった新しい価値観から新製品やサービスが出てくるのでは?
と思います。
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