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【第1,177号】 心の鏡~松下幸之助~

【第1,177号】 心の鏡~松下幸之助~

 

本日は松下幸之助翁の「道をひらく」から「心の鏡」の項をご紹介します。

自分が知っている自分と周囲の人が気づいている自分とはギャップがあるはずです。

それを知る方法を教えて下さっています。

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心の鏡

自分の身なりを正すためには、人はまず鏡の前に立つ。

鏡は正直である。

ありのままの姿を、ありのままにそこに映し出す。

自分のネクタイは曲がっていないと、がんこに言い張る人でも、

鏡の前に立てば、その曲直は一目りょうぜんである。

だから人は、その誤ちをみとめ、これを直す。

身なりは鏡で正せるとしても、心のゆがみまでも映し出しはしない。

だから、人はとかく、自分の考えやふるまいの誤りが自覚しにくい。

心の鏡がないのだから、ムリもないといえばそれまでだが、

けれど求める心、謙虚な心さえあれば、心の鏡は随処にある。

自分の周囲にある物、いる人、これすべて、わが心の反映である。

わが心の鏡である。

すべての物がわが心を映し、すべての人が、わが心につながっているのである。

古の聖賢は「まず自分の目から梁を取りのけよ」と教えた。

もうすこし、周囲をよく見たい。

もうすこし、周囲の人の声に耳を傾けたい。

この謙虚な心、素直な心があれば、人も物もみなわが心の鏡として、

自分の考え、自分のふるまいの正邪が、

そこにありのままに映し出されてくるであろう。

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「人は理解してくれない」

と嘆くことがあります。

しかしながら幸之助翁のお言葉から深く考えると

「人が理解してくれない」のではなく、

「自分が自分のことを知らない」し、

「人が自分のことをどう思っているかを知ろうとしない」

という重要な気付きを与えてくれます。

文中にある「謙虚な心」と「素直な心」があれば、

全てが自分の師となります。

 

 

 

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