【第1,190号】 傾聴:心の扉を開く鍵~ロジャースの3原則で、真の理解と信頼関係を築く~
私の若い頃は「傾聴」という言葉はあまり耳にしませんでしたが、
最近はよく耳にします。
どうして若い頃は聞かなかったのか、気になって調べてみました。
傾聴はアメリカの臨床心理学者 カール・ロジャースの研究による
カウンセリング手法で、1960年頃から日本語に翻訳され始めたようです。
おそらくですが、その当時はまだ専門分野での手法で一般的ではなく、
割と最近、心の病が問題になって以降に一般的になったのかな?と思います。
違っていたらごめんなさい。
その傾聴ですが、「相手の言うことに耳を傾ける」という大きな捉え方だけでなく
ロジャースの唱える3原則をしっかりと掴んでおきたいですね。
*******************************************************************
1. 共感的理解
相手の言葉だけでなく、表情や声のトーン、仕草などから、真意を読み解き、
共感しながら理解しようと努めます。
2. 無条件の肯定的関心
相手の価値観や考え方に賛同できなくても、批判や否定せず、ありのままを受け入れます。
3. 自己一致
自身の価値観や考え方をオープンにし、相手との対話に真摯に向き合います。
*******************************************************************
傾聴を行うには、共感と理解という2つの壁があります。
第一に「異なる価値観」です。
相手の意見と自身の考えが異なる場合、共感し、それを理解することが難しくなります。
そのため、ついつい自分の考えを押し付けそうになります。
更に「なんでわからへんのやろ」と傾聴とは逆の状態になることもあります。
重要なのは相手の考えとその背景を知ろうとすることなのに・・・。
特に背景を知らずに理解はできないでしょう。
次に「想像による誤解」です。
理解しようと焦るあまり、相手の言葉を「自分なりに」に解釈し、
ズレが生じることがあります。
重要なのは自分がどう考えるかではなく、相手の考えを理解することですから、
この部分は十分に注意したいと思います。
これらに注意しながら、傾聴を行うと「相手をより理解でき、それが信頼関係」に繋がります。
職場や家庭に関係なく以下のような状態を作れると思います。
・心理的な安全性を提供し、相手が安心して本音を語れる環境を作れるでしょう
・相手が抱えている問題解決や意思決定を支援できることで、相手の主体性を促すでしょう
・人間関係を良好にし、特に互いを尊重し合う環境を作れるはずです
このように、ロジャースの3原則を学ぶと一つ気が付いたことがあります。
それは
傾聴は自分がもっている価値観、先入観などを変えるために行う
ということです。
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
本ブログはメルマガで配信されます。
ご希望の方は下記の登録フォームをご利用下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
☆★☆★☆★「オールインワン」コンサルティングのご案内☆★☆★☆★
●「経営者のメンター」
●「経営戦略の立案とその実行サポート」
●「成果に直結する管理職のマネジメント及びチームビルディング能力向上サポート」
●「働きがい、やり甲斐に繋がる組織・風土及び社員の人格作りのサポート」
●「営業やマーケティングの成果倍増アドバイザー」
これらが一つになったコンサルティングメニューがスタートしました。
これによって、御社の現場力を倍増させ、人財育成と業務成果を高めます。
また、上記から、重要度の高いものを選択して、経営改善するコースもあります。
詳しい内容は下記をご覧下さい。