【第1,254号】 理想の上司像~部下を「人生の成功者」にする~
「褒めて育てる」
「パワハラはダメ」
このような時代において、理想の上司とはどういう上司なのでしょうか?
リーダー研修をしたときにつよく感じるのは
「自分の指導方針を持っていますか?」
「部下を成長させることよりも、部下に嫌われないような立ち位置にいませんか?」
ということです。
部下の機嫌を取るというのは言いすぎだと思いますが、
部下に気兼ねをして、部下の過ちを正せないまま、我慢しているのかな?
と感じることがあります。
そんな管理職からときどき、
「理想の上司はどんな人であるべきですか?」
「上司として一番気を付けていることな何ですか?」
と聞かれます。
その時の答えにブレはありません。
それは、
「部下を人生の成功者にする」
ことです。
「人生の成功者」というと漠然とします。
これには、いろんなことを含みます。
人間力の高い人
人から頼られる人
人から愛される人
人から必要とされる人
もちろん、お金に苦労することがない(=贅沢であれとは思いませんが、貧困はダメです)
といったことです。
とかく、管理職はその名称から「管理」したがりますが、
他人から管理されたいと思う人が一人もいないように、
私は「私が部下を管理するよりも、自分自身を管理できる人に育てること」を主眼におきます。
自分を管理するためには、考え方と手法の両方が必要です。
ですから、褒めることよりも「あるべき姿とのギャップ」を指摘することが多いです。
「褒めることが無いのか?」
という訳ではありませんが、プロとして給料を貰っているのですから、
その対価となる成果を出すことは当たり前のこですから、
ことさら煽てるような褒め方はしません。
私の指導の仕方が下手なこともありますが、褒めて理解させると
本来気づかせるべき「不足」が曖昧になるように思います。
できるだけ、不足を的確にして、こうすべきじゃないの?具体的に示します。
10の内、7が出来ているとしたら、その7を褒めることもしますが、
不足の3を一つでも解消したら、そこを褒めます。
更に、もう一つ解消したら、更に褒めます。
もちろん、解消できなくても、そこに向けて努力のプロセスを重ねている人は褒めますよ。
もう少し頑張ったら、必ず、結果に繋がるから! それを信じて~
といった感じですね。
失敗した部下に
「今度から気を付けたら良いからね」
「あまり気にしないでね」
と優しい声を掛ける上司がいます。
私には信じられません。
結局、そういう優しい上司であることをアピールしたいのかな?と思います。
耳の痛いことを耳が痛いと感じるように声を掛けるのは、上司以外に誰がいますか?
今まで親にも叱られたことない人を叱ることができるのは誰でしょうか?
上司です。
失敗した部下に
「二度と失敗しないためにはどうすれば良いかを考えなさい」
と課題を与え、それに対する回答が甘かったら
「何が足らないかをもう一度しっかりと考えて出し直しなさい」
と言います。
「考えてください」や「出し直してください」
というお願いではなく「しなさい」という命令をします。
私はここは厳しく(=声や態度ではなく、向き合い方です)あるべきと思います。
また、簡単に答えを教えてはダメです。
人から教わった答えは身に付きません。
学生時代のテストも同様ですよね?
×を付けられて、何故×なのかを自分で考えるから学べたと思います。
部下への指摘を怠る上司は、
部下の成長機会を自らが奪っていることを知るべきです。
それと、皆さんの部下は単年度目標を共に達成するためだけに
配置されているのではありません。
部下と一緒にご自身の人生も豊かになっていくための、
パートナーとして配置されていることを忘れないことです。
共に、目標を達成していくことで、役職や報酬が上がっていくはずです。
そうなると、人生がより豊かになっていきます。
「褒めて育てる」
「パワハラはダメ」
こんな単純なことではないのです。
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
本ブログはメルマガで配信されます。
ご希望の方は下記の登録フォームをご利用下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
☆★☆★☆★「オールインワン」コンサルティングのご案内☆★☆★☆★
●「経営者のメンター」
●「経営戦略の立案とその実行サポート」
●「成果に直結する管理職のマネジメント及びチームビルディング能力向上サポート」
●「働きがい、やり甲斐に繋がる組織・風土及び社員の人格作りのサポート」
●「営業やマーケティングの成果倍増アドバイザー」
これらが一つになったコンサルティングメニューがスタートしました。
これによって、御社の現場力を倍増させ、人財育成と業務成果を高めます。
また、上記から、重要度の高いものを選択して、経営改善するコースもあります。
詳しい内容は下記をご覧下さい。