【第1,313号】 優しい経営が招いた危機~ワンマン経営からの脱却の落とし穴~
数年前に先代社長から事業承継した友人の経営者から
「だんだんと業績が落ち込んでいるが、うまく回復できない」
と悩みの相談を受けました。
超ワンマンの先代社長の元では会社への不満や離職も多く、
それを見ていた友人は自分が経営者になったら、
「極力、衆知を集めて、合議制で経営をしていきたい」
と言っており、
「それを社員に伝えたら、暗かった表情が明るくなり、
今では社内が笑顔で溢れているのに、業績が落ち込んでいる。
このままでは社員に申し訳ない」
とかなり落ち込んでいました。
さて、みなさんは何故、業績が落ち込んだのかおわかりでしょうか?
先代社長のときも多数の環境変化があり、それを乗り切ってこられています。
現社長が置かれている今の経済等の環境も先代よりも極端に悪い、
ということもありません。
理由は一つです。
超ワンマンだった先代社長の元では、
社員は社長の言うとおりにやるしかありません。
その重石を取り除かれ、自由に考え、提案できる機会を与えられても
そんなに簡単に効果的な施策が出てくるはずはありません。
考える機会を与えられていなかったため、
思考の訓練がされていなかったからなのです。
すなわち、自分で考えた施策が失敗に終わり、それを糧に成長する
「成長のPDCA」が未経験だったために、
いくら現社長が皆のアイデアを聞き、合議制で経営したくても
できないのです。
嵐のときの船長はすばやい判断と上意下達の1本の命令系統で船を動かします。
皆の意見を聞く合議制では沈没します。
厳しい環境のときは、リーダーの1本の命令が生死を決めます。
現社長は、社員に優しくしたために経営が厳しくなりました。
社員の成長と共に徐々に合議制にすれば良かったのです。
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