【第1,328号】 部下の退職理由に隠された本音を読み解くには?
部下が
「やりたいことがあるので退職させてください」
といきなり、辞表を持ってきて驚かれた管理職は少なくはないと思います。
私も何度か経験しています。
この「やりたいことがある」を聞きたいので、ついつい
「やりたいことは何?」と聞き、その答えに対して、
賛否いろんな印象を持ち、それを口にされたことと思います。
上記の退職理由は
「やりたいことがある」
という「本人内部のこと」によります。
これを「内的帰属」と言います。
逆に
「毎日残業でしんどいので・・・」
といったことが理由の場合、働く環境の問題(=本人外部のこと)なので、
「外的帰属」と言います。
ここで注意したいのは、人には保身本能があるので、
「内的帰属」を「外的帰属」に置き換えて、語ることがあります。
すなわち、
「毎日残業でしんどいけれど、他の人も同様に頑張っている。
私だけしんどいことを理由に辞めたくないから、
やりたいことがあると言ってやめよう」
と言う人も少なからずいるということです。
自分を敗者にしたくない、ということですね。
このように考えている人と「内的帰属」で話をしても通じません。
例えば、
「やりたいことをやるにはまだ早いのでは?
ウチの会社で○○スキルを身につけた方がうまくいくよ」
なんて言われても、真の理由は「残業」ですから、受け入れて貰えません。
「内的帰属」が理由の場合、「外的帰属」があるのでは?
と考えることが重要です。その逆もあります。
このように推測というか裏を探るようなことはあまりしたくはありません。
ではどうすれば良いでしょうか?
普段の人間関係が重要です。
重要な決断時に「家族」や「友人」に相談する前に
職場の同僚や上司に相談するような関係性を作ることです。
私は前職において、釣やバイクツーリングなど遊びを一緒にしていた部下は
ある日突然、辞表を持ってくることは皆無でした。
必ず、事前に「どう思われますか?」と相談があったものです。
退職は人生の重要な決断です。
それを嘘や誤魔化しが必要な関係であれば
「そりゃ辞めたくなるわな」
と思います。
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