【第1,343号】 業績アップの鍵は従業員の心にある~叱咤よりも激励~
【第1,317号「従業員満足「顧客満足「業績向上」~優先順位の矛楯~】
この号で、
**********************************************************************
「業績向上」させたくない経営者も従業員もいないと思います。
そして同時に「顧客満足」と「従業員満足」も手にしたい筈です。
しかしながら、この3項目の優先順位はそれぞれの立場で違うかも知れません。
経営者は「業績向上」>「顧客満足」>「従業員満足」が多い様に感じます。
**********************************************************************
このようにお伝えしました。
経営者は経営を安定させるために、業績向上を求めるのは当然のことです。
しかしながら、業績向上は従業員の貢献によって成し遂げられることを
とかく忘れがちで、目標未達時に感情的になり、
「叱咤激励」の「叱咤」が多くなる姿をよく見かけます。
「叱咤」が「やりがい・モチベーション・激励」になるのでしょうか?
私の経験上、恨みに思い、やり甲斐を失うことはありましたが、
「その通り、未達の私が悪い。もっと頑張ろう!」
と思ったことはありません。
叱咤されるたびに、やり甲斐が削がれる感じです。
そこでAIに
「従業員が働きがいがあると感じる会社と株価は連動していますか?」
と質問をしてみました。
ChatGPTもGeminiも同じような長文の返答が返ってきました。
要約させるとGeminiの方がポイントを押さえているようなので引用します。
********************************************************************
従業員が働きがいを感じると、会社は良い方向に進む可能性が高くなります。
なぜなら、
・従業員は仕事に積極的に取り組むようになり、生産性があがる
・良い人材が会社に長く残り、会社全体の力が強くなる
・会社の評判がよくなり、顧客や投資家からの信頼も得やすくなる
結果として、会社の業績が向上し、株価も上昇する可能性が高まります。
まとめると、 従業員の働きがいは、
会社の長期的な成長に貢献する重要な要素であり、
間接的に株価にも影響を与える可能性があるということです。
********************************************************************
ChatGPTでは具体的な企業名が挙げられていましたので、紹介します。
********************************************************************
GallupやGreat Place to Workなどの調査によると、
従業員のエンゲージメント(働きがい、満足度)は、
企業の業績向上に寄与する可能性が高いとされています。
「働きがいのある企業ランキング」で上位に入る企業(例えばGoogleやSalesforce)は、
長期的に見て株価パフォーマンスが良い傾向があります。
例えば、Great Place to Workが選ぶ「ベスト企業」にランクインする企業は、
市場平均よりも高いリターン(年間株価リターンが2~3%高い)を
生む傾向があると報告されています。
またFortuneが発表する「働きがいのある会社」リストの上位企業は、
S&P 500(アメリカの代表的な株価指数)指数と比較して
高い株価リターンを示していることが過去のデータから確認されています。
********************************************************************
経営者もハッピー、顧客もハッピー、従業員もハッピーという
「三方よし」を支えているのは、経営者ではなく
従業員であることを、経営者は知っておくべきです。
叱咤したくなったら
「本当にその叱咤が必要なのか?」
と一呼吸置くことで、叱咤が「教育・指導」となり、
結果的に「激励」となると思います。