【第1,365号】 世間体を捨てる～自分らしい道を歩む重要性～
ホームセンターに就職が決まった際に母親から
「世間体が悪い」
と言われたことを今も鮮明に思い出します。
昭和55年のことですから、当時はホームセンターという名称も一般的ではなく、
「ホームセンターって何？」と聞かれると「日曜大工の店」と答えていました。
母親にしてみれば、お金をかけて大学を卒業したのに、
「何故そんなところへ？」
ということだったのでしょう。
当時は近所付き合いが親密で、俗に言う「井戸端会議」が日常的に行われていました。
その中で「お宅の息子さん、今年就職では？」と聞かれたら、
母親は返答に窮するため「世間体が悪い」ということになったと思います。
さて、この世間体ですが、意識する必要があるのでしょうか？
世間体を守ると何か得することがあるのでしょうか？
誰かに迷惑をかけるのでしょうか？
よくドラマで働かずに一日ゴロゴロしている子どもに対して
「世間体が悪いから、とにかく働いて！」
というようなセリフを聞くことがあります。
家にひきこりの子どもがいたり、無職の子どもがいることは、
特に誰の迷惑にもならないのだから、世間体を気にする必要はないはずです。
なのに世間体を気にする。
きっと、自分の価値観ではなく、世間の価値観を大事にしているのでしょうね。
世間体を気にするとネガティブ思考になると思います。
人は人、私は我が道を行く。
そう決めると、ポジティブ思考になります。
世間体を捨てるという考えは、意外と大事だと思います。
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