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【第1,380号】 古都のジレンマ~文化と経済のはざまで揺れる京都~

【第1,380号】 古都のジレンマ~文化と経済のはざまで揺れる京都~

 

京都駅や京都の観光地、飲み屋街に行くと、外国人がとても増えた印象です。

インバウンドが凄いのでしょうが、京都の人口が減っているのでは?

と疑問に思い、調べてみると、

近年減少傾向にあり、2023年4月1日時点での人口は1,381,822人で、

2013年から約4万人の減少しているそうです。

特に、2020年と2021年は、年間の人口減少数が2年連続で日本一となっています。

「日本一」は誇らしい称号ですが、人口減少の日本一は喜べません。

この減少の主な要因は、出生数の減少や若者・子育て世代の転出が挙げられます。

京都で不動産業を営んでいる知人も

「京都の地代や家賃の高騰と物価高で転出が多い」

と言っていました。

さらに、2005年以降、死亡者数が出生者数を上回る自然減が続いており、

2022年には出生者数(8,591人)の約2倍の死亡者数となっています。

私が京都で学生生活を送っていた頃は、「学生の街 京都」で至るところに学生がいましたが、

今は高齢者と外国人の街となっています。

高齢者が増えると福祉や医療に関する民生費は増加します。

外国人が消費するお金が財政の一部を支えてくれていますが、まったく不足しています。

また、人口の減少は市場規模の縮小を意味しますので、

観光以外の内需による経済が立ち行かなくなるでしょう。

一つの手段として、海外からの移民を受け入れて人口を増やすことが考えられます。

しかし、その場合、伝統文化や京都らしい所作、言葉はどうなるのでしょうか?

とても気になります。

先日、寺町通りを歩いていたら、英語・中国語・韓国語・不明な言語で

「○○禁止」と書かれていました。

チラッと見ただけなので、何がダメなのかは把握していませんが、

日本語では書かれていないので、

日本人向けには書く必要がない内容だと思います。

京都らしい街角の写真を撮りたかったのですが、

禁止の札が目立っていたため、撮るのをやめました。

このようにインバウンドや海外からの移民や留学生を増やさなければならないけれど、

京都らしさが失われていく。

文化か経済か?

この問題は京都だけではなく、日本全国の問題となるでしょう。

日本はアメリカとは違い、民族、文化、言語も明らかに異なる人たちと、

共存する社会を経験したことがありません。

京都は世界的に著名な祭が多数ありますが、その祭を観る側だけでなく、

担い手が外国人になる時代が来るかもしれません。

そうなったとき

「京都の祭じゃない、永く引き継がれた形が壊れた」

と嘆く人もいるでしょう。

文化か経済か?

このバランスは非常に難しいと感じました。

 

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