【第1,468号】 生かし合う~松下幸之助~
松下幸之助翁の名著『道をひらく』の中に、「生かし合う」という一節があります。
この章には、組織の中での人間関係や、他人との関係性を築くうえで、
とても大切な視点が語られています。
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人間の生命は尊い。尊いものは誰もが尊重しなければならぬ。
ところが、自分の生命の尊いことはわかっても、他人の生命もまた尊いことは忘れがちである。
ともすれば私心に走り私利私欲が先に立つ。
つまり、自分にとらわれるということで、これも人情としてやむをえないことかもしれない。
しかし、これではほんとうに、おたがい相互の繁栄は生まれないであろう。
人間本来の姿は生かされないであろう。
やはり、ある場合には自己を没却して、まず相手を立てる。
自己を去って相手を生かす。
そうした考えにも立ってみなければならない。
そこに相手も生き、自己も生きる力強い繁栄の姿がある。
尊い人間の姿がある。
自己を捨てることによってまず相手が生きる。
その相手が生きて、自己もまたおのずから生きるようになる。
これはいわば双方の生かし合いではなかろうか。
そこから繁栄が生まれ、ゆたかな平和と幸福が生まれてくる。
おたがいに、ひろく社会の繁栄に寄与するため、おたがいを生かし合う謙虚なものの考え方を養いたい。
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この一節を読んだとき、私は「人を大切にする」とは「人の命を大切にする」であり、
それはどういうことか、自分なりの答えが腑に落ちました。
それは・・・・・・
「命とは、“その人だけの時間”である」
ということです。
時間をかけて育まれた、その人ならではの個性や価値観、考え方。
それを尊重し、受けとめ、大切にすること。
それこそが、「命を大切にする」ということなのだと思うのです。
会社でも、家庭でも、学校でも、
私たちはどうしても「自分の時間」「自分の都合」「自分の正しさ」に偏りがちです。
しかし、相手の時間を奪わず、相手の言葉に耳を傾け、相手の立場に立つ。
そうした姿勢が、「生かし合う」関係、すなわち「人を大切にする」ことに繋がります。
松下幸之助翁の言葉は、時代を超えて、今もなお私たちの心に深く響きます。
■本日の教訓
命とは、“その人だけの時間”。それを尊重することが、人を大切にするということ。
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