【1485】社長の家族に謝ったことある?~ハラスメントか?責任の重さか?どっち?~
企業において、「従業員」と「社長」の違いは何かと問われれば、
最も決定的なのは「責任の質」です。
これは単なる重さではありません。
果たさなかったときに、何が起きるのか。
その「結果の質」が違うのです。
たとえば、従業員が業務上の責任を果たせなかった場合、
上司からの叱責や評価の低下、場合によっては降格や退職などがありますが、
会社自体の業績悪化や信用失墜はあっても、倒産に直結することは少ないでしょう。
一方で社長が経営判断を誤った場合、会社の存続そのものが危うくなります。
従業員・取引先・その家族にまで影響を与え、
場合によっては個人保証や自己資産の損失にもつながります。
従業員には、制度的にも倫理的にも「安全弁」が用意されています。
それは以下のようなものです。
・最終責任は上司や会社が持つ
・労働法により過剰な責任追及は制限されている
・就業範囲外の損害賠償は基本的に免除される
これは悪いことではなく、雇用という制度が従業員を守るために設計されている証です。
一方、社長にはそのような安全弁はほとんどありません。
どんな問題であっても、「最後は自分が引き受ける」という覚悟が求められます。
むしろ社長は「安全弁を外す人」であり、「最終防波堤」そのものです。
さらに見逃せないのは、
従業員は社長に対する責任を持たなくてよいのに対し、
社長は従業員に対して責任を持っているという非対称性です。
たとえば、仕事中に社長が事故に遭ったとしても、
従業員が社長の家族に謝罪することはありません。
でも、もし従業員が仕事中に怪我をしたなら、社長はその家族に対して
説明責任や道義的責任を感じ、ときに深く頭を下げることになります。
コンサルタントとして臨席する会議において、社長が雷を落とされることがあります。
これをハラスメントと捉えず、背負っている責任の重さゆえの言動なのだと、
理解してあげてほしいなと、感じる場面が少なくありません。
■ 本日の教訓
守られた責任と、背負う責任。その違いを知っておこう。
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