現場力MAXメルマガ

【第446号】 恋愛観で仕事をするなよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【第446号】 恋愛観で仕事をするなよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ホームセンター時代、同僚が退職する理由は

土日祝に休みたい

毎日、18時くらいまでに仕事を終えたい

じゃないと友達と会えない、遊べない

子供が生まれたら、子供が可哀想

というものでした。

店長になって、すぐに取り組んだのは、

妻帯者は月2回土日祝を休んでも良い

独身者は月1回

こういうルールを作りました。

大好評でした。

もともと接客や小売が好きな人ですから、退職者が減りました。

広告業の時は、毎年300~400名を面接し、5~6名を採用するのですが、

3年経過すると0~1人しか残りません。

ディレクターもデザイナーもカメラマンそして営業すら

素人が通用する世界ではありません。

その上、相手はメディア側ですから、

時間の概念や価値判断の基準が一般とはズレています。

発注者は費用も大きいのでその効果にも厳しく

深夜まで打合せをしても翌日にはリセット、

オンエア寸前に企画変更など、当たり前の世界ですから、

身も心もボロボロです。

娘が月曜日の朝、ベランダから

「お父さん、また来てね~」

と大声で見送ってくれて

一緒に歩く人の失笑をかいながら

「毎日帰ってるんだけどな~」

とうつむく事も多々ありました。

ベテランでも心が折れそうになりますから、

右も左も解らない新人は最初のGW明けには辞表が出てきます。

夏のボーナス後にまた何人か辞表が出て、

冬のボーナス後に半数が辞め、

一年経過した時点で、4分の1残れば、今年は豊作と喜ぶ始末です。

彼らが辞める理由は

思っていたのと違う

これのみです。

小売業の時は休みや勤務時間のことは解っていたけれど、

実際に自分が身を置くと少しでも何とかならないかな?

と考えるようになり、勤務条件を変えることで改善され

離職は激減しました。

広告業ではいくら、会社説明会や面接で、

簡単に活躍できないことを伝えても、

業界に熱愛の彼ら、彼女らは聞きません。

大丈夫です。覚悟しています!夢ですから!

抱負を熱く語ります。

ところが、一年も経てば現実を知ります。

よくまぁそんなに冷めるね~、覚悟はどこ行った?と言いたくなるほどです。

広告業界を愛した彼らは、最後まで仕事を好きになれませんでした。

そんな彼らを業界が大事にする筈はありません。

担当を変えろ

二度と連れてくるな

発注を取りやめる

プロ野球が好きだからといって、プロ野球選手になれないことを

ようやく身をもって気付く瞬間です。

広告業界への恋は人と人の恋愛の様な「相思相愛」とは行きませんでした。

広告業界に限らず、どんな業界でも

素人が通用しない困難に向き合った時に、夢から覚め、

心が折れてしまうことがあります。

熱く夢を語った自分も

折れてしまって夢を諦める自分も

同じ人物です。

誰もが経験する道です。

乗り越えた人もいれば、挫折した人もいます。

それを乗り越えた人のみがやり甲斐を感じる世界。

それが仕事でしょう。

辞表を持ってきた彼らに言います。

自分が選んだ恋人や伴侶と分かれるのと違います。

今、別れてもいずれ違う人を好きになって、付き合うでしょう。

でも仕事で業界という自分が選んだ道を捨てるとその道には二度と戻って来ないですよ。

それで良いのですか?

もう嫌です。向いていません。二度とこの世界に戻りません。

より違う広告を勉強したい、いずれ独立をしたいと辞めた人以外はみな同じ理由です。

恋愛や結婚は相手がいます。

思う通りにならないことも多々あるでしょう。

ですが、仕事はビジネスです。

相手もこちらも経済活動の一部を担っています。

メリットや効果をお金で売り買いする世界です。

厳しいです。

思うようにならなくても、自分の不出来が理由で挫折しても

簡単に夢を諦めるな、と言いたいです。

まして、自分の感情や向き不向きで選択するようなものでは無いでしょう。

メシを食う厳しさ

これを恋愛の様にとりあえず付き合う、一旦分かれると考えてはなりません。

とことん付き合わないと見えてこないモノがあるのが、ビジネスでしょう。

恋愛も一緒かぁ~。

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

メルマガ登録をよろしくお願いいたします。
メルマガ登録はこちらから

また、知人に本メールをご紹介をいただく際には
下記アドレスをご案内下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg

メルマガバックナンバー一覧はこちら
https://km.kando-m.jp/news/

★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

PAGE TOP