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【第644号】 知情意の優先順位
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知情意という言葉をご存知でしょうか?
知は知恵、知識、知性
情は情緒、情け、感情
意は意識、意思
です。
岡山のサンクリニックさん(産科、婦人科、小児科)の
院長 山縣威日先生のご著書「大丈夫子どもは育つ」に
以下の様なことが書かれています。
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子育てとは赤ちゃんを心を持った人間に育てること
人としての基礎である「知情意」は円満な人格の発達に欠くことが出来ません。
子育てとは「知情意」豊な人に育むことです。
特に人間は他の動物に比べ育てられる要素が高い。
故に、子育ては長い長い時間をかけて行うことになります。
言い換えると、子育ては産まれた時には全てが未熟な赤ちゃんを
心を持った人間に時間をかけて育てること、と言えるでしょう。
一人前の人間のことを知情意が揃った人と言います。
情はなさけとも読み、こころのもっとも深い部分を示す言葉です。
人間は過去や未来をまるで目の前にあるかのごとく、
思い出し、想像することができます。
愛や幸せ、信頼、友情、家族の絆など大切にしたいものは全て、
目に見えたり手で触れたりすることはできません。
このように感じて、腑に落ちるように分かる力を情と言いいます。
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如何でしたか?
「知情意」の中でも情がもっとも大切と言われています。
ノーベル賞を受賞した湯川秀樹氏、朝永振一郎氏の恩師である
明治の数学者 岡潔氏はご著書「紫の火花」で次の様に言われています。
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生理的な構造の仮説からいうと、
知が一番浅く、意、情の順になっている。
知性の中心は大脳皮質だが「情緒の中心」というものがあって、
そこがそんなに強い影響力を身体全体に及ぼしているとすれば、
何ごとにもよらず、そこまで深く考え込まないと、
その考えは浅いということになる。
その位置は、大脳皮質を出はなれた、
コミカミの深さだというのである。
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仕事をしていると考えることがたくさんあります。
山縣先生のお言葉からは、
知情意の揃った人、すなわちバランスの取れた人に考えさせなさい
と読み取ることができます。
岡潔氏は
何ごとにもよらず、知性だけでなく、情緒も使って深く考えなさい
と言われています。
誰がどんな風に考えたら良いか、をお二人から学べます。
追記
サンクリニックさんのホームページは https://sunclinic.org/
ホームページ制作の依頼を受けた際に、先生のご著書の全てを読みました。
その際に覚書として残していた物からの引用となりますが
箇条書き的にメモに残しているので、上記の引用は一部抜粋し、
伝わりやすくするために、元の文章を多少加工しています。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
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