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【第728号】 自分なりの根本原理にする~孔子~
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吉田松陰先生も渋沢栄一翁も「四書五経」に書いてあることを
よく引用されています。
※四書五経とは儒教の経書(重要とされる経典)の中で
特に重要とされる四書と五経の総称で、
四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」
五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」のことです。
私は、論語の現代語訳を少々読んでいる程度です(^^;
正直に申しますと、読んでもいないのに恥ずかしいですが、
すべてを読む必要を感じません。
孔子の教えを弟子がまとめた「論語」をしっかり読めば良い、と
決めています(=読まない言い訳にしています)。
そんな私に孔子自身が「それで良い」と言われています。
※前半の漢文は読み飛ばして、→の解説からお読み下さっても良いですよ。
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子曰、賜也、女以予爲多學而識之者與、
對曰、然、非與、曰、非也、予一以貫之、
子の曰わく、賜や、女(なんじ)予(わ)れを以て
多く学びてこれを識(し)る者と為すか。
対(こた)えて曰わく、然り。非なるか。
曰わく、非なり。予れは一(いつ)以てこれを貫く。
→孔子の弟子の賜(本メルマガで何度も出てくる子貢のことです)の言葉です。
先生がおっしゃった。
「賜や、お前は私が多くを学んで、それをいちいち記憶している者と思っているかね」
答えて言った。
「そう思っています。違うのですか」
先生がおっしゃった。
「違う。私はすべてを貫く一つの根本の原理に沿って、
個々の事例に対処しているに過ぎない。
いちいち細かい知識や個々の事例を記憶しているのではない」
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孔子は、「自分なりの価値基準、すなわち物差しを一つ持てば良い」
と言われています。
コンサルタントになり初めの頃は、たくさんの書物を読みあさり、
勉強になる会社があれば、西や東へ見学に行きました。
たくさんの講演も聴きに行きました。
ところが、最近は積み重ねた上にできた「根本原理」を
アップデートさせることはしても、新たな原理を得ようとしていません。
新たな原理に無関心なのではありません。
勉強もしますし、自分の根本原理にヒモ付けをしようともします。
しかしながら結局は、自分の根本原理がぶれていないことを改めて知ることになるのです。
この根本原理に包まれた私が「自分」であると思います。
「自分」でないものは、人に届きません。相手にされません。
自分の経験と感覚を自分だけのものにする。
これが「自分なりの根本原理」と言えるでしょう。
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