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【第756号】 自分の創意で仕事をすることの感激~松下幸之助~
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松下幸之助氏ネタです。
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自分の創意で仕事をすることの感激
ぼくが電灯会社の工夫(こうふ)をしていた時分は、
時間から時間までキチッと働かなければならなかった。
わずかのあいだにぼくは検査員に昇格したのだが、
それは工場にいる検査員ではなく町へ出る検査員になった。
今までキチッと時間までに会社に行って、
時間まで人に監督を受けて働いていたわけだが、
今度は監督者になって、しかも外に出る仕事だから自由に行動できるわけだ。
東に電車に乗っていっても、西に電車に乗っていっても自由だ。
一日の仕事をすませればいい。
そのとき非常に、自由の天地が開けるような気がした。
ぼくの二十歳ぐらいのときだったから、感激といってもいいような状態だった。
その時分は身体は弱かったけれども、
後年ぼくが全国長者番付のトップに出たときよりも、
そのときのほうが、よっぽどうれしかった。
解放されて自分が自由に仕事ができるということほど、
ありがたいことはない。
だからぼくが会社で事業部をつくって
独立採算制で自由に経営をさせるということは、
そういうところから出ている。
小さくても大きくても、
自分の創意によって事が決せられるということは生きがいがあるものだ。
これは人間が生きていく上にも大切なことだと思う。
(「実業乃日本」 昭和37年新年特大号)
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この文章の中で、
自分の創意によって事が決せられるということは生きがいがあるものだ。
この箇所がとても好きです。
サラリーマンであり、上司がいれば、なかなかこのような機会はありません。
一人ひとりが組織の中で役割を果たすことが、現在の組織運営の基本ですから。
ところが、サラリーマンであり、上司がいても
自分の創意によって、上司を歯車の一つにすることができるのです。
これは大きな喜びですし、生きがいとなります。
ホームセンター時代の開発の仕事が正にそうでした。
氏と同じで20代のことです。
東に車に乗っていっても、西に車に乗っていっても自由でした。
その地域に行き、地主を調べたり、地元の不動産屋さんに情報を求め、
出店が可能な場所となれば、市場、商圏、競合調査をし、上司に進言します。
決定すれば、品揃えの方向性だけでなく、地域特性を考えて、店長候補者もリストにする。
私の進言に従って、商品部が動き、店舗運営部や販促部も動く。
計画通りに業績が上がらない場合、責任を負うことはありませんが、
責任を感じて、必要以上にテコ入れをしたり、販売の応援をしました。
正に氏の言われる
自分の創意によって事が決せられるということは生きがいがあるものだ!
を感じていました。
とても良い経験をさせていただいたと思っています。
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