【第901号】 仕事の与え方
部下が成果を上げられないもっとも重要な理由は
上司の仕事の与え方が間違っている
ことです。
組織においてすべきことを部下に切り分けて実行させることが
仕事を与えることになります。
このとき、その仕事がふさわしくない人に与えることがあります。
【第882号 強みの引きだし方】
この号でもお伝えしていますが、
部下が持つ強みや得意なことをさせることで成果や成長に繋がるにも関わらず、
それを深く考えず、組織の課題を振り分けるだけの上司がいます。
結果、成果にならなかったときの上司の言い訳は
「できると思った」
「だって人がいないんだもの」
です。
このような仕事の与え方をされた部下は不幸です。
自信喪失やミスに繋がり、成果とはほど遠い結果となり、
あげく怒られたり、叱られたり、仲間からダメ出しされ、信用を失ったり・・・。
このような状況を作ったのは上司です。
できる状態に育てていないのに、それをさせています。
中学時代の野球の試合の話です。
エースや控えも次つぎ打たれ、もうピッチャーがいないという時に
球が速いしコントロールが良いということで外野手だった一年生の私が急遽
投げることになりました。
何とかその回とそれに続く2~3回の攻撃は退けたのですが、
所詮、急ごしらえですから、やがてボロを出します。
きっかけはフォアボールでした。
キャッチャーから牽制のサインが出ますが、
野球を始めて一度たりとも牽制球なんて投げたことがありません。
そもそもどうやってプレートを外すのかすらわかりません。
走者にすれば、盗塁し放題です。
更に、送りバントの処理もしたことがありません。
私の未経験な部分が見えたのでしょう。相手チームはそこ突いてきます。
フォアボール、送りバント、そしてスクイズ・・・
長かった相手チームの攻撃もやっと終わり、
何点取られたのかもわからないまま、ダッグアウトに引き上げると
チームメイトの冷ややかな視線とそれに追い打ちをかけるように監督から
「なんで牽制しないんだ」
「なんでバント処理でもたつくんだ」
という声を浴びせられました。
牽制もバント処理も頭にイメージはありますが、
一度もやったことがないことを試合中にやろうとしても身体は動きません。
このように自分にふさわしくない仕事は
一所懸命やっても不幸でしかありません。
何とかなるものでもありません。
仕事は人が行い、達成するものです。
達成するための人選は、仕事をする人が決めるのではなく
采配をふるう上司が決めます。
人ができないことを仕事と言えるのでしょうか?
できないこと、やったことがないことでも大事なことは本人にはわかります。
だから一所懸命何とかしようとします。
しかし、その仕事が大事であることをわかっていないのは上司じゃないのか?
と思う場面によく出会います。
成果が出ない組織は、上司の仕事の与え方が間違っているのでは?
と思います。
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