【第944号】 マニュアルの落とし穴と逸脱の勇気~アメリカ海軍からの示唆~
今回は、アメリカ海軍に学ぶ「最強チーム」のつくり方
著者 マイケル・アブラショフ氏の本からご紹介します。
この本からは以前に「マネジメントテクニック」として下記をお伝えしています。
【第769号 MBWA(マネジメント・バイ・ウォーキング・アラウンド)】
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マニュアルはすぐ腐る
マニュアル通りに行動することが、結局は安全かつ、有効だと実証ずみなのだ。
日常はこのマニュアルにしたがっていれば、困った状況に陥ることはまずない。
反面、ずば抜けた成果を得ることもほとんどない。
そして、あまりにも多くの場合において、このマニュアルはおよび腰な行動の原因となり、
本当に重要なものを見えなくしてしまう。
私もかつてはこのマニュアルにしばられて、つまらない官僚的な検査を受けたり、
視察に訪れる要人に艦をよく見せるために、
本当の優先事項から外れた行動を取らざるを得なかったりすることがあった。
そうした努力はどれも、あらゆる状況において最大限の戦闘力を発揮するという、
いちばん大事な本質とは合致しないのだ。
いつの世でも、革新や進歩を成し遂げるのは、
マニュアルにとらわれず、リスクを冒す者たちだけだ。
想像力を働かせつつ、現実に即して何が起こっているのかを考え、
それと向き合う準備をしなくてはならないし、旧来の常識を打ち破る新しいシステムや、
今までなかった問題に取り組む手法も探さなければならない。
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如何でしょうか?
私もサラリーマン時代にたくさんの「腐ったマニュアル」を見てきました。
作ってからスタートなのに作ったことに満足して、すぐに陳腐化する・・・。
よくありますね。
マニュアルはそれだけでは役に立ちません。
仕組みの中にマニュアルを使うことを組み込まないと機能しません。
文中でもう一つドキッとした記述がありました。
「いつの世でも、革新や進歩を成し遂げるのは、
マニュアルにとらわれず、リスクを冒す者たちだけだ。」
マニュアルは守るものと誰もが思っています。
マニュアルを逸脱するのはずぼらや自分勝手という印象もあります。
しかし、氏が言われるように「逸脱する」こともたまにないと
いつまでも現状維持、それどころか時代はどんどん進みますから
過去のものとなります。
マニュアルを腐らせないためにも逸脱は必要なのかも知れません。
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