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【第996号】敬天愛人という言葉に込められた西郷隆盛の精神とその行動

【第996号】敬天愛人という言葉に込められた西郷隆盛の精神とその行動

 

京セラの稲盛和夫氏が尊敬する人「西郷隆盛」とその基本的な思考である

「敬天愛人」のことをあまりにも知らないので、先日より、

「南州翁遺訓 西郷隆盛が残した『敬天愛人』の教え 著者 松浦光修」 を

読んでいます。

冒頭からいきなりその素晴らしさに痺れました。

是非、皆様にも知っていただきたく、転載いたします。

(私が知らなかっただけかも?)

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荘内藩と西郷隆盛

慶応三(1867)年の年末のことです。

江戸の薩摩藩邸を中心にして結集していた浪人たちは、

江戸の治安を、さんざん乱していました。

江戸の治安維持を任されていたのは、

荘内藩の千人の兵を中心とする五つの藩の軍隊でしたが、

あまりのことに、とうとう堪忍袋の緒が切れ、

薩摩藩邸を包囲して砲撃し、焼き払ってしまいます。

この時、薩摩藩邸では、数十人が戦死しましたが、この事件ののち、

遠く離れた鳥羽伏見では明治新政府と徳川幕府との戦いの火蓋が切られ、

それから後、わが国では、一年半ほど内乱(戊辰戦争)がつづきます。

その薩摩藩邸への攻撃から、ほぼ十ヶ月ののちのことです。

荘内藩は、攻め寄せてきた新政府と戦い、やがて降伏します。

明治元(1868)年九月のことです。

事情が事情ですから、荘内藩の人々は、

どれほど厳しい降伏条件を突きつけられるのか‥‥‥

と心配でなりませんでしたが、意外にも、

新政府軍の参謀である薩摩藩の黒田清隆からは、

驚くほど優しく、ゆるやかな降伏条件が示されます。

そして黒田は、藩主の上座に座って、いちおうの“言い渡し”を終えると、

ただちに藩主の下座にまわり、

「役目のために、ご無礼をいたしましたが、お許しください」と、

じつに礼儀正しい態度です。

しかも、そのあとの態度や言葉にも、少しも勝ちに驕って、

威張ったところが見えません。

まことに武士道をわきまえた立派な態度でした。

荘内藩の人々は、いたく心を動かされます。

明治二年、荘内藩を代表して菅実秀が東京に出てきて、

荘内藩に対する寛大な処置に対して、黒田にお礼を言います。

すると黒田は、

「あれは私の処置ではありません。すべて西郷先生の指示でやったことです」

と言うではありませんか。

しかも、その「西郷先生」という人は、新政府軍の指揮官でありながら、

荘内藩が降伏した翌日には、荘内から出て行こうとしていたそうです。

戦争では、相手が降伏したばかりのころは、油断してはなりません。

すぐに反乱が起こる可能性があるからです。

ですから、ふつうの指揮官なら、しばらくの間、そこに止まって、

反乱が起こらないか、目を光らせるものです。

ところが、黒田は、こう言いました。

「荘内から、すぐに帰ろうとされた時、私たちは西郷先生を止めました。

けれども西郷先生は、

『戦いは‥‥‥勝てば、もうそれでいいよ。あとは、同じ日本人‥‥‥。

新しい日本をつくる同志じゃないか。もう敵でも味方でもないよ』

と、おっしゃったのです」

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如何でしたか?

「敬天愛人」の大切にした考え方は西郷さん本人だけでなく

部下である黒田清隆も実行しています。

素晴らしい言葉と思います。

 

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