【第1,074号】 会社を一つの家族と考える「大家族主義経営」
会社を一つの家族と考える経営を「大家族主義経営」といい、
私が裏方をしている一般社団法人人が輝く経営実践会の会員企業や
国際交流をしている台湾の企業家勉強会であるる「台湾APRA」では、
人を大切にする経営「人本主義経営」とこの「大家族主義経営」を
大切にしています。
京セラの稲盛和夫氏も大切にされています。
京セラのHPには次の様に書かれています。
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大家族主義で経営する
私たちは、人の喜びを自分の喜びとして感じ、苦楽を共にできる
家族のような信頼関係を大切にしてきました。
これが京セラの社員どうしのつながりの原点といえます。
この家族のような関係は、お互いに感謝しあうという気持ち、
お互いを思いやるという気持ちとなって、これが信じあえる仲間をつくり、
仕事をしていく基盤となりました。
家族のような関係ですから、仲間が仕事で困っているときには、
理屈抜きで助けあえますし、プライベートなことでも親身になって話しあえます。
人の心をベースとした経営は、
とりもなおさず家族のような関係を大切にする経営でもあるのです。
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何故、この「大家族主義経営」が重要なのでしょうか?
家族と他人の関係は全く違います。
それが大親友であっても家族とは関係性が違います。
家族の関係のうち、特に親子関係は「絶対的関係」です。
他人との関係は「相対的関係」です。
この違いは天と地ほどです。
絶対的関係は、生まれたときから発生します。
正確には受胎してからの10月10日(とつきとうか)も含みます。
この関係が一度たりとも途切れることなく、
何世代も続いてきた結果が今の関係です。
そして、「勘当」や「戸籍廃除」をしても血縁は切れません。
相対的関係である他人は、ある日突然、
何らかの縁によって生じる「偶然の関係」です。
職場の仲間も「偶然の関係」からスタートしています。
この「偶然の関係」を親子や家族のような「絶対的関係」として
強く結び合う絆にしようという考えで生まれたのが「大家族主義経営」です。
実際の親子や家族のように血は繋がっていませんが、
経営理念やクレドで繋がり、お互いがお互いを大切にし、必要とする
家族と同様に「なくてはならない」大切な関係になります。
「絶対的関係」であれば、家を出てこんなことをしたい、と思ったときに
ある日突然、「○月○日に▲▲するために家を出るから」とは言いません。
必ず、事前に相談します。
そして家を出ても関係は続きます。
ところが「偶然の関係」である「相対的関係」は
人生の途中にあらわれた様々な出来事の影響を受けて、
突然消滅する可能性がある関係です。
相対的関係は生物学的には繋がらず、
精神的にも関係性が希薄であるため、
ある日突然「○月○日をもって退職します」と辞表が出てくることになるのです。
あるときまで掛け替えのない仲間と思っていた人に突然裏切られた気分になります。
事前に相談があれば、裏切られたとは思わないはずです。
また、普段から真の親子や家族の関係のようであれば、
人生そのものを応援しますから、「計画通り」ということはあっても
ある日突然は起こりにくいはずです。
京セラさんのHPにあるような関係を多くの経営者が作ろうと努力しています。
親子や家族の良い関係が親だけの努力でできないように、
経営者の努力だけではできません。
子や家族の一員である一人ひとりが
「良い家族の関係を作りたい」と思うことで実現します。
「大家族主義経営」も同様です。
これをスローガンで終わらせるか、
実のあるものにするかは「従業員」の努力も不可欠なのです。
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