【第1,258号】 愛語の力~道元禅師の教えと日常への応用~
ブッダからの学びが増えているせいか、仏教界からの学びも増えています。
その中でも、曹洞宗の開祖である道元禅師の言葉に心が反応し、
最近では「愛語(あいご)」という言葉を大事にしています。
愛語とは、仏や菩薩が衆生(=しゅうじょう、生命のあるすべてのもの。
人間をはじめすべての生物)を導くために相手に優しく言葉をかけることです。
仏教の四摂事(ししょうじ)のひとつで、人々を救いに導く実践行です。
四摂事とは、布施(ふせ)、愛語(あいご)、利行(りぎょう)、同事(どうじ)
の4つの修行を指します。
布施とは、他人に財物などを施したり、相手の利益になるよう教えを説くことです。
利行とは、困っている人がいたら、見返りの有無を考えずに、
その人のために何かをしなさいということです。
同事とは、自分本位ではなく「人様の身になれ」ということです。
相手を敬う、リスペクトするということです。
四摂事と書くと難しく捉えがちですが、上記のように、
人が生きていく上での基本と言えます。
この四摂事の中の愛語が私には少し不足していると自覚しているので、
今はこれを意識しています。
道元禅師は
「愛語(あいご)よく廻天(かいてん)の力あることを学すべきなり」
と言われています。
これは、愛語(=愛情の有る言葉)は、天界をも動かすという意味で、
天界の力を借りたい時は、愛情の有る言葉を思うことが大切なのです。
日々の暮らしの中で、天界の力を借りたいと思うことは余りありませんが、
上司や部下、友人や家族の手助けが必要なときは多々あります。
そんな困ったときには、
「愛語を使えば、力を貸して貰える」
というのが道元禅師のお言葉なのです。
ところが、私たちは
自分が困ったときは、愛語よりも「愚痴」や「文句」を口にすることがあります。
そんなときは、どんなことが起こりますか?
「泣きっ面に蜂」
になることがありますよね。
それは、愛語を使わないから、天界の力を借りることができずに、
状況を変えることができないからです。
自分の思ったようにならないイライラを罵詈雑言でガス抜きしているつもりが、
その言葉は自分だけでなく、天界(=周囲の人も含む!)に対しても届きます。
結果的に、一向に改善されないのは、「世の常(=当たり前)」なのです。
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