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【第1,309号】 叱られることの価値~厳しさと愛情が織りなす成長の力~

【第1,309号】 叱られることの価値~厳しさと愛情が織りなす成長の力~

昭和、平成、令和と時代が流れていく中で

学校でも家庭でも職場でも「叱られる」ことが少なくなってきました。

散々叱られてきた私は大学生になると叱られることがなくなる、と

とても楽しみにしていましたが、寮でしたので、

不条理なことで叱られ、二年後には一人暮らしをしていました。

この二年間はバイト先でときおり、叱られる位で気楽なモノでした。

ところが、就職すると情け容赦なく、職場でも研修でも

「叱られる 8割」 vs 「褒められる 2割」

だったように記憶しています。

被害者意識が多少数字を盛っているかもしれませんが、

「叱られてばっかり」の記憶があります。

この叱られた記憶は年齢や経験を重ね、叱る立場になっても続きました。

自分が叱られるから部下を腹いせ的に叱ることもありました。

しかし、「叱る理由無し」に私自身も叱られていないし、叱っていません。

今思えば、そこにあるのは「教育」「躾け」「期待」だったと思います。

だからこそ、厳しく叱られても(=一瞬の恨みはありましたが)、

今は感謝しかありません。

今の時代は叱るよりも褒める時代と言われています。

そういう時代なので、私も褒めることを意識していますが、

褒める言葉の中に「教育」「躾け」「期待」を折り込むことはできますが、

「厳しさ」を折り込むことは難しくうまくできません。

どうしても「お願い調」になる気がします。

叱るという行為には、覚悟がいります。

反発されたり、嫌われたりしますので、

「もっと成長してほしい」

「よくなってほしい」

という愛情がないと叱れません。

親が涙を流しながら叱ってくれたことを覚えています。

最近は、叱られることがほぼありません。

師匠の臥龍さん位です。

叱られているうちが花だな~と思います。

叱るということは、

「人がそれだけ自分のために力と時間を使ってくれる」

ということです。

皆さんの会社では、叱られることが多いのか少ないのかわかりませんが、

どうでもいい人のために誰も力を使ってくれません。

叱られる=感謝

と思うべきです。

 

 

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