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【第1,354号】 目標を計画に変えるために必要な視点~リソースの活用策~

【第1,354号】 目標を計画に変えるために必要な視点~リソースの活用策~

 

経営計画発表会にオブザーブ参加した際に感じることがあります。

それは経営計画書に掲げられた「目標が計画になっていない」ということです。

一見、計画になっている印象はありますが、

目標の実行計画がアイデアレベルと言うと大変失礼ですが、不鮮明なのです。

アイデア(=課題解決のための着眼点)は誰もが持ちます。

ただし、アイデアが出た時点では、下書きと同じです。

そこからどう清書して、仕上げる(=結果を出す)かが計画です。

計画には、リソースの使い方が明記されていないとなりません。

会社経営で必要なリソースと部門経営のそれとは違いますが、

お金、時間、体力(=労力)、知識、経験がリソースになります。

それを「どのタイミングでどのように使っていくか?」が計画です。

経営計画書の全てに「成果目標(=KGI)」はありますが、

時々「KPI」や「KSF」が不明瞭であったり、

それらの実行におけるリソースの配分が未検討な計画書に出会います。

「KSF」を実行し、「KPI」を達成できないのは、リソースがうまく活用されていないからです。

計画を実行するには「いつまでに」「どのようにして」が重要となりますが、

実際には「誰が」と「時間(=使える時間をどのように生み出すか?)」が

極めて重要になります。

ところが

「時間が足りない…」

「人が足りない…」

という言い訳を良く聞きます。

時間が足らなくても人が足らなくても

経営計画書にある目標は達成しなければなりません。

計画時に

「時間をどうやって作り出すか?(=できれば時間が足らないときはどうするか?も検討」

「人が足らないときにはどうするか?」

といったリソース不足への対策案を考えておくべきなのです。

それを考えるから、

「生産性を上げる」

「人が辞めないようにする」

「改善を行う」

「マニュアル化を進める」

ことで、時間不足、人不足の対策ができるのです。

「時間が足らなくなってから考える」

「人が足らなくなってから考える」

では、経営計画書の達成は厳しいでしょう。

経営計画書は「KGI」「KPI」「KSF」と同時にリソース対策を織り込むべきです。

一冊の計画書に全てを入れるのはページの制約で難しいかもしれませんが、

副読本的な計画書には、リソース活用が記されるべきです。

 

 

 

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