【第1,394号】 知足者富と物欲のはざまで
私の机には「知足者富」という言葉が貼ってあります。
ちそくしゃふと読みます。
中国の古典『老子』に由来する言葉で、「足るを知る者は富む」という意味です。
これは、自分の持っているもので満足できる人こそ、
本当の意味で豊かであるという考えを表しています。
「あれもほしい」「これもほしい」という物欲の固まりである私にとって、
とても重要な教えでありながら、いまだに身に付いていません(タメイキガデマス)。
『老子』(道徳経)第33章には、以下の一節があります。
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知人者智,自知者明。勝人者有力,自勝者強。知足者富,強行者有志。
人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。
人に勝つ者は力を有す、自らに勝つ者は強し。
足るを知る者は富み、強行する者は志を有す。
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「知足者富」は、物質的な豊かさだけを指すのではなく、心の在り方を重視した言葉です。
どれだけモノや財産を持っていても、
「もっと欲しい」「まだ足りない」と満足できなければ、常に不足感を抱えます。
逆に、モノや財産が少なくても「これで十分だ」と思える人は、
心が満たされて幸福でいられるのです。
私は自分自身の物欲のあまりの高まりに、
一時期、心理学的・精神医学的な症状を疑いました。
以下のような症状があるようです。
1.ホーディング(Hoarding:ためこみ症)
「ためこみ症」または「強迫的ホーディング」と呼ばれる心理的な状態で、
不必要なものを過剰に収集し、それを捨てられない症状です。
収集したモノが安心感を与え、失うことへの恐怖から手放せなくなります。
ゴミ屋敷となる人の場合は、これがあてはまるのかも知れません。
私の場合、これではないと思います。
2.買い物依存症(Compulsive Buying Disorder)
物を買うことで一時的な幸福感を得るものの、時間が経つと満足感が薄れ、
また買い物を繰り返す症状です。
衝動的に買い物をし、金銭的・生活的に問題を引き起こすこともあります。
ドーパミンの影響で、買い物が「報酬」として脳に刻まれます。
私の場合、衝動的な買い物はしないので、これでもないと思います。
3.所有欲(Materialism)
「物質主義」とも訳され、モノを所有することで自己価値を感じたり、
満足感を得たりする心理的傾向です。
社会的な地位や成功を示す手段として、物の所有が重視されることもあります。
私はバス釣用のタックル、ギター、カメラ、レンズなどが並んでいると嬉しくなります。
幼い頃には、何も買って貰えないことがすごく辛かったものです。
バンド活動をしていた頃、バンド仲間からギターを借り、エフェクターも友人から借りていました。
リードギターでありながら、自分の持ち物はピックだけ!
母親はコンサートホールに足を運び演奏を聴いてくれたものの、
エレキギターを買ってもらうことは叶いませんでしたヾ(`ε´)ノ。
そのトラウマがあるのだと思います。
こういう私ですが、単なる物欲というよりも、
「価値のあるものを大切に所有する」
「機能美を感じるモノを所有する」
これらを重視しているので、物質主義の中でも、単なる消費ではなく、
コレクション志向の所有欲(Curated Materialism) 、すなわち
「こだわりを持って選び抜いたモノを所有し、愛着を持つ」
これだと思います。
4.ノスタルジック・コレクティング(Nostalgic Collecting)
過去の思い出や感情を大切にするあまり、モノを集めることで心が満たされる状態です。
特に、子供の頃に持っていたものや思い出の品、別れた恋人に貰ったモノを捨てられないケースがそうです。
これでもないですね。
「知足者富」に話を戻します。
物欲や競争の激しい現代社会では、「もっと稼ぎたい」「もっと成功したい」と考えがちです。
しかしながら、それが幸福に直結するとは限りません。
シンプルな生活や、感謝の気持ちを持つことで、
心の平安や充実感を得ることができるという教えと思います。
私が言っても説得力はありませんが・・・(ToT)。
持っているもので満足できる人こそ、真の意味で豊かである、という教えと理解しています。
モノの多さや財産の有無ではなく、心の充足こそが本当の富ということです。
この教えはモノや財産に限らず、人と接するときも同じと私は考えます。
長所(今持っているもの)に目を向けず、
短所(足りないもの)をなんとかして欲しい、と考えてしまうことはありませんか?
足るを知る者は富むのですから、不足を求める者は企業経営も貧しくなる、
ということになりませんか?
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