【第1,455号】 ウクライナの姿勢に「攘夷」を感じた
ロシアのウクライナ侵攻に対するゼレンスキー大統領の発する言葉や
ウクライナ国民の戦う姿勢を見ていると、ふと「攘夷」という言葉が浮かびました。
攘夷とは・・・・・・
1853年のペリー来航によって日本が開国を迫られたことをきっかけに、
一部の武士階級が、幕府の弱腰に反発し、国家の独立と道義を守ろうと掲げた思想です。
当時の日本は明らかに武力で劣っていました。
しかしながら、
「わが国に不当に侵入してくるのなら、それを正々堂々と撃退する」
という攘夷思想を持って、毅然と立ち向かおうとしていました。
この思想には軍事的なものだけでなく、政治・経済・文化的なものも含まれていました。
「攘夷」によって当時の武士が護ろうとしていたのは、単なる“国益”よりも、“道義”だったと思います。
「正しい道を進むためには、国ごと斃れてもよい」という、不退転の決意があったのです。
たとえば、長州が1863年と1864年に関門海峡で
欧米列強諸国(イギリス、フランス、オランダ、アメリカ)と戦った下関戦争では、
最新武器と旧式武器の武力の差により、完膚なきまでに叩きのめされました。
彼らが立ち向かったのは、勝てると思ってのことではありませんでした。
「勝ち負け」ではなく、「国を守ろうとする魂」にこそ価値があったのです。
その姿勢に、欧米列強は驚き、武力制圧ではなく、外交で門戸を開かせるという方針転換をしています。
ちなみに、当時のイギリスの観戦武官は
「これほど激しく、忠義のために命を惜しまぬ軍隊は見たことがない」
といった趣旨の記録を残しており、武力ではなく誇りある精神によって、
結果的に“道を通した”という評価がされています。
国家の道義とは、
「わが国は正しい道を進んできた。そして、これからもその道を進んでいく」
という国民の誇りと意志です。
ですから、「攘夷」という思想は、日本だけに生まれた特有のものではないと思います。
私はウクライナの姿勢を見て、
ウクライナ国民が誇りと意志をもって、国家の自由と独立を護りつづけていこうとする姿は、
まさに「攘夷」だと感じました。
トランプ大統領の「大統領になったら24時間で終わらせる」という言葉には、トランプの意気込みは理解できます。
けれども、自国領土が侵攻されるという苦しみを経験したことのないアメリカだからこその発想と思います。
国家とは、「守るべき場所」であり、
国民とは、「そこに誇りと意志を宿す存在」であることを
ウクライナの人々は私たちに示してくれているように思います。
■本日の教訓
国を護るとは、国民の誇りと魂を覚悟をもって示すこと。
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