【第1,458号】 「雰囲気が悪いから成果が出ない」は正しいか?
ある企業に訪問したときのことです。
約束の時間まで、少しあったので、トイレの個室に入り、時間を調整していました。
すると、外から二人の男性の声が聞こえてきました。
おそらく、直前の会議で成果未達について厳しく指摘されたのでしょう。
「いや~、また未達を詰められたわ・・・・・・」
「成果を出せって言われても、そんな雰囲気ちゃうわ。
詰められる度にどんどん雰囲気悪なって、ますます、みんなやる気なくしてるわ。」
彼らのぼやきに、前職の広告業営業だった時代を思い出しました。
当時の私なら、個室の中から「私もそう思う!」と声を掛けたかもしれません。
成果が出ない → 詰められる → 雰囲気が悪化 → やる気がなくなる → さらに成果が出ない
これはまさに、負のスパイラルです。
昭和や平成の時代は、このような心理の中で、根性を発揮して、目標達成していた気がします。
しかしながら、今の時代は違います。
Googleの取り組みで有名になった「心理的安全性の高いチーム」を
私たちも意識的に作っていく必要があります。
※心理的安全性の高いチームについては、ご存知の方も多いと思いますので、ここでは取り上げません。
気になる方は、以下をご覧下さい。
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/#introduction
ですから、トイレでの二人のぼやきも、一理あると思います。
そう思う反面、それが全て正しいのか?となると違う面もあります。
雰囲気が良くなるから成果が出るのではなく、成果が出るから、結果的に雰囲気が良くなるのです。
チームで一つの成果を上げたとき、そこにあるのは達成感、やりきった実感、仲間への信頼・・・・・などです。
それらが「良い雰囲気」を自然に生み出していきます。
たとえ負けが続いていても、和気あいあいと楽しそうにしているだけのチームは、
本来の目的を見失っている可能性もあります。
「雰囲気作り」が先か、「成果」が先か。
大切なのは、どちらか一方ではなく両輪であるということです。
私が経験したように、詰めることで成果が出るケースもゼロではありません。
ただし、それは短期的な強制力に過ぎません。
長期的に見ると、小さな成果の積み重ねによって空気が変わり、雰囲気が育ちます。
それが、本質的なチームづくりではないでしょうか。
■本日の教訓
雰囲気は“成果”のご褒美。詰めても生まれない。
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