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【第672号】 人生繁栄の法則~渋沢栄一~名語録その5
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今週は大正8年に出版された
渋沢栄一翁の訓言集から抜粋された30の言葉を5回に分けてご紹介します。
致知出版社さんの致知 2022年3月号は「渋沢栄一に学ぶ人間学」の
P64に「人生繁栄の法則」として掲載されていましたものを
原文に私のコメントを添えてお送りします。
今回は最終回のその5です。
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【動中の静、静中の動】
真の智者には、動中おのずから静があり、真の仁者には、
静中おのずから動がある。
【今日は今日、明日は明日】
今日順境に在るがゆえに、明日もまたしかりと思うことなかれ。
今日幸福なるがゆえに、明日もまたしかりと思うことなかれ。
【善事が進歩の基礎となる】
真正の進歩は善悪ともに行い得る人が、
ただ善事のみを行うところに在るのである。
【己を虚しうする】
人と交わるに、己を虚しうするは、すなわち天意に順うものである。
【自営自活の精神】
およそ人は自主独立すべきものである。
決して他の助けに依頼すべきものでない。
すなわち自営自活の精神は、実に同胞相愛の至情とともに、
人生の根本をなすものである。
【晩年を美しく】
人の生涯をして価値あらしむるは、一に繋りてその晩年にある。
古人の句に「天意夕陽ヲ重ジ、人間晩霽ヲ貴ブ」というは
すこぶるわが意を得たものである。
人の一生に、疎かにしてよいという時はない。
一分一秒といえども、貴重の時間たるに相違ないが、
その中でも、余は晩年がもっとも大切であると思う。
若い時に欠点のあった人でも、晩年が美しければ、
その人の価値は上がるものである。
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【動中の静、静中の動】
バタバタしている人と真逆の存在だと思います。
冷静沈着であり、普段は大人しいが、
ひとたび、動くときには一気に千里は進むような人でありたいですね。
武田信玄や上杉謙信はこのような人だったかのかもしれません。
【今日は今日、明日は明日】
ウクライナの国民は2月24日に正にこのような状況に追いやられました。
遠くの私たちは心配と憤りを感じながらも、やはり遠い外国の出来事のように
感じていましたが、その影響が日に日に強まっています。
交通事故やコロナによる死亡も同じです。
今日を大切にすると同時に、非日常が来ないように備えておくことも重要です。
【善事が進歩の基礎となる】
上の行の意味をうまく説明できません。申し訳ありませんm(_ _)m。
翁は「論語」の考え方を事業に活かすべきと考えていますので、
人をだます、人が困るような事業を営んではならない、と言われています。
善事とは人や社会の役に立つことですから、
そのような事業をしていれば、必ずその事業は成長し、成功する、ということです。
【己を虚しうする】
虚しいと書いてむなしいと読みます。
漢書にある文章です。
人と接するときに、我欲や先入観を捨て、謙虚で素直な気持ちになりなさい、
という意味です。
【自営自活の精神】
自営自活は自分中心ではなく、周囲の人を愛しながら、生きること。
それが真の自活である・・・。
自分のことしか考えない自己中とは全く違います。
胸に染みます。
【晩年を美しく】
「天意夕陽ヲ重ジ、人間晩霽ヲ貴ブ」
てんいゆうひをおもんじ、にんげんばんせいをとうとぶ
一日のうちでもっとも大事なのは夕刻です。
日中どんなに快晴であっても、夕刻に雨が降れば、
一日中が雨だったように感じられるように、
人も晩年が晴々しているようにあるべき、
という意味です。
人は永い人生を使って、人として成長していく
私はこのような考え方をしています。
まだまだなので、まだ死ぬわけにはいきません。
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