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【第791号】 経営者が社員を見て時々感じる傍観者風景
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社員に何かの準備をさせるとき、
例えば集合研修の会場設営(最近はオンライン併催で手間が掛かりますね)、
昼食時の弁当・お茶の配付やその片付け
研修後の会場復元作業
会社へ多数の外部から見学が来られた時の対応の際に、
会社説明時にプロジェクターがうまく表示しない、
上映パソコンがトラブル・・・・・
こういう経験は会社勤めをしていると誰もが経験しています。
私はそういう場面に立ち会った際に、
率先して動く人と指示がないと動けない人がいることを知っています。
動けない人の多少で、
その会社の風土や社員さんの主体性が見えてくるので、
コンサル時の参考にします。
先日、そのような場面である社長が
「社員が数名の時はみんながすべきことを理解して動いていたけど、
30名くらいになると動かない人が出てくる。
動く人はいつも動くんだけどね~」
と仰りました。
同様の発言を他社でも聞いていたので、少し調べました。
そうすると思わぬ行動心理に出会いました。
それは
傍観者効果
と言います。
例えば、家で家族が倒れたら、パニックになりながらも
救急車を呼ぶ、介抱をする
など、あたふたしながらも自ら動きます。
ところが、1歩外に出たら、例えば
たくさんの人がいる街中や駅だと
最初の1歩を踏み出す人の多くは医療関係者や警察、消防など
救命救急に携わる人、もしくは経験者です。
安倍元首相が狙撃された時も多数の人がそこにいたにも関わらず
動けた人は僅かでした。
これは多くの人がいることで、
自分の行動を自制する「傍観者効果」によります。
自分が動かなくても誰かが動いてくれる
下手に手を出すと迷惑をかける
という心理が行動を制限するのです。
前述の社長が嘆かれた時も同様で、
社員の主体性、モチベーションが下がったわけではなく、
傍観者効果という社会における行動心理によるものです。
大勢の中では動かなかった人も少数集団になると自主的に動き出します。
これは傍観者効果の束縛から外れるからです。
社長や管理職が知っておくべき重要な行動心理です。
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