【第829号】 多数決で決めてはならない理由
多数決は良くない
このように聞かれた方は多いと思います。
理由は、周囲の意見に流されて、冷静な判断ができない状況にあり、
多数派の意見に「同調」しやすいからです。
この「同調」が重要です。同調には2種類あります。
「情報的に影響を受ける」同調と「規範的に影響を受ける」同調です。
情報的影響とは他者の意見や判断を
「そうか、そういう考え方があったか。これが良いな~」
という考え方です。
規範的影響とは
「そうなの? みんな本当にそう思っているの?
反対して批判されたら嫌だし、時間も押しているし・・・」
という考え方です。
情報的影響を受けて、多数派となる場合はOKです。
規範的影響は、決定後のその実行の段階で納得できないまま取り組み
結果的にうまくいかない可能性があります。
よく「民主主義は多数決」という言葉を耳にします。
これは間違いだと思います。
多数が民主主義でしたら、宗教、民族、ジェンダーなどの
マイノリティはどうなりますか?
彼らの意見を無視して良いと思っている人はいないでしょう。
彼らの意見も取り入れるのが民主主義です。
そもそも違う意見なので対立します。
調整し、結論が出るのに時間が掛かるのが当たり前なのです。
一人ひとりの考えや意見に耳を傾け、ルールや結論に辿り着くことが大切です。
「決めたいがために多数決」は横暴というものでしょう。
ネッツトヨタ南国さんでは、多数決は社員旅行の行き先を決めるときのみです。
かつてショールームに雑誌を置くか、置かないかを決めるのに
永遠5時間全員一致になるまで話したそうです。
凄いですね。
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