【第887号】 新卒採用の理由
「新卒採用が重要!」と口酸っぱく言っても
「うちは即戦力が欲しいのでキャリア採用をします」と頑なな人がいます。
そんな人に何故、新卒採用が重要であるかをお伝えします。
明治の数学者 岡潔先生の「春風夏雨」に下記の様な記述があります。
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私は人というものがなにより大切だと思っている。
私たちの国というのは、この、
人という水滴を集めた水槽のようなもので、
水が絶えず流れ入り流れ出ている。
これが国の本体といえる。
ここに澄んだ水が流れ込めば、水槽の水は段々と澄み、
濁った水が流れ込めば、全体が段々に濁っていく。
それで、どんな人が生まれるかということと、
それをどう育てるかということが、何より重大な問題となる。
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国を企業に置き換えて読むと本メルマガの趣旨をおわかり戴けるでしょう。
新卒を澄んだ水、キャリアを濁った水と決めつける訳ではありませんが、
新卒採用やキャリア採用の面接、雇用を行ったことがある人であれば、
「そんなことはない!」ではなく、「頷ける」人が多いのでは?と思います。
キャリア採用は即戦力としての採用が多く、
とかくその人が持つキャリア(知識、経験、資格)に目が行きがちです。
しかしながら、キャリアは人に宿るものなので、
その人自体がどんな人か!が重要で、
それを積み上げたのは、その人が席を置いてきた企業の風土ですから、
前職や前々職の風土でその人がどういう働き方をしてきたか!
そこを確認すべきです。
もし以下の様な風土だったら、自ずとどんな風に育ってきたかが推測できます。
経営理念と実際が違う
クレドやゴールドスタンダートといった守るべき規範が無い
マイナス思考や愚痴を言う社員が多い、
ESアンケートやCSアンケートの結果が悪い
環境整備をやっていない
サンクスカード等を使った感謝の文化が無い
経営計画発表会がない。そこでの表彰もない。
・・・キリがありません。
このような風土であれば、当人の落ち度はなくても濁りに染まってるでしょう。
そして仕事(キャリア)自体も以下の観点からチェックが必要です。
長く、変化が無い仕事をしていた
補佐的な仕事が多く、自らリーダーとなって貢献や責任を果たしてない
決定権を持たされていない
肩書きと仕事の成果が一致していない
このようなキャリアであれば、濁っているとは言いませんが
真っ新と言うのは厳しいでしょうね。
新卒は上記の様な染まり方も育ち方もしていません。
これからどうなるかは御社の風土や上司の仕事のさせ方で決まってきます。
しかしながら、他の色に染まったものを別の色に染め変えるよりも
白いものの方が染めやすいのはおわかりいただけると思います。
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