【第922号】 リーダーの仕事はプロセス・ゲインを得ること
今回は
【第915号 「一人で考えるよりみんなで考えた方が良い」は正しいか?】
https://km.kando-m.jp/news/mm915/
の続編になります。
一般的に個人の判断よりも組織としての判断が優れていると思われがちです。
しかしながら、組織判断が個人判断よりも優れているとは限りません。
915号に続いて今回も「えっ?」と思われたでしょう。
ご存知の方も多いと思いますが、「262の法則」という考え方があります。
これはイタリアの経済学者 パレートの研究を発展させた考え方で
企業では2割の人材が生産性の高い働きを見せ
6割は平均的、残り2割は成果に貢献できていない
というものです。
上位2割の一個人の判断と下位2割の5人という集団の判断であれば、
上位2割の一個人の判断の方が優れているだろうと推測できます。
では中間の6割の人が上位2割のグループに入って、会議を行ったとします。
どういう結果になるでしょうか?
おそらく中間6割の人は、上位2割の人に遠慮したり、圧倒されて、
自分の意見を言いにくくなるはずです。
せっかく正解を持っていても、それが表に出なければ、
組織判断は誤った方向へ行きます。
せっかくそこにいながら、役に立っていない・・・これを
プロセス・ロス
と言います。
先日、岡山のリフォーム会社 株式会社ベストホーム様
https://www.besthome-reform.jp/
の社内自燃塾を見学させていただきました。
前半の業績の予実発表において、
部署を代表するリーダーが100%達成に向けて、その施策を発表されましたが
他部署のリーダーを中心にたくさんの真剣な助言やツッコミがありました。
かなり活性化された会議で、会議の生産性はとても高いものでした。
このような状態を
プロセス・ゲイン
と言います。
複数の人が相互に支援したり、
一緒に考えることによる相乗効果が生み出す利益のことです。
組織風土の醸成や人財育成は、このプロセス・ゲインを得るための取り組みです。
ベストホーム様は十分にプロセス・ゲインを得ている企業です。
ほぼ100点というレベルです。
100点ではないの~!
という声が聞こえてきそうですが、
あとわずかの成長要素があるとしたら以下になります。
部署の発表に対して、プロセス・ゲインを与えているのが一部の人でした。
若い人は、他部署のリーダーに対して、
助言や意見を言うことを遠慮されているのでしょうね。
これはプロセス・ロスとなります。
勿体ないです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは明日お伝えします。
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